ごめんなさい

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Nice!

 かーは言うまでもなく、目を離すと何をしでかすか分からないイタズラ小僧です。  イタズラをしているのを発見したときは、手でバッテンを作って 「それは×(バツ)です」 などと言ってやめさせます。 時にはつい大声で怒鳴ったりもしてしまう訳ですが、そうやって怒られたときかーはどうするかというと、とりあえずやっていることを止めて、  「ごめんなさい」  と言います。 …そう書くと間違った反応はしていないように取れますが、問題はその言い方です。 一言でいうと、 「『ごめんなさい』と言いさえすればいいんでしょ」  的なのです。 怒られたと分かったかーは、間髪入れず無表情で 「ごめんなさいー」 と言います。 しばらくかーのことを睨んでいると、 「ごめんなさいー ごめんなさいー」 と繰り返します。 ・・・いやもちろん 「こういうときは『ごめんなさい』と言いなさい」 と教えたのは私たちで、かーはそれを実践しているのですが・・・ 「ごめんなさい」と言われてしまっているのでそれ以上きつく叱れないし、でも怒られたことを全然理解していないだろうし・・・正直親でも時々「ムッ」としてしまいます。 これではなんにも言わないほうがマシかも・・・。 で、「ごめんなさい」と言った10秒後にはまた同じイタズラを始めています。 決まったパターンを教えればすぐ覚えるのですが、その中身や意図を分かってもらうのはなかなか難しいですね。