将来につなげる「今」

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Nice!

母親の私でさえ信じられないが、のび太とちゃんとした会話が出来るようになったのは幼稚園年長〜1年生くらいだと思う。いえ・・・まあ、それ以前もしゃべっていました。独り言、オオム返しにいたっては、うるさいほどだったから、しゃべらないというイメージは皆無ですが・・・。「〜〜〜?」と聞けば、「○○(単語、1〜2語文)」といった単純なやりとりはしていましたが、「会話」というものではありませんでした。私はいつも「今、なんとかしたい!」という気持ちだけでのび太と向き合ってきたように思います。今、のび太がパニクっている理由を知りたい今、のび太が何を訴えているのか知りたい今、のび太が嫌なことは何か知りたい今、のび太が辛いことが何か知りたい今、のび太が一番したいことは何か知りたいそのために、のび太と会話がしたいとずっと思っていました。だから、始めに通った療育は「ことばの教室」でした。まだ、診断もされず、どこに相談に行っても「大丈夫よ。お母さんの気にしすぎ。様子を見ましょう。」ばかりだったころ。4度目の保健センターの相談会(のび太年少)で、やはり、「大丈夫よ。お母さんの気にしすぎ。様子を見ましょう」と再び・・・。保健士さんは「今の姿ばっかり見ないで、将来ののび太くんの姿を思い描いて、そこに向かっていきましょう。足元だけじゃなく、もっと先を見ましょうよ」???今、この子が何を訴えて泣いているのかわからないのに、将来のことなんか考えられるかっ!たまらず、「今ののび太の気持ちを知りたいんです。将来のことじゃなく、今、会話したいんです!ことばの教室を紹介してください!会話ができるようになりたいんです!」と、叫んだとき、たまたま親が相談中にのび太と遊んでくださっていた先生がその、ことばの教室のK先生でした。K先生は、のび太と数十分遊んだ様子から「これは・・・!」と思っていたらしく、すぐにことばの教室に通うための手続きを取ってくださいました。初めての教室の時、生育暦や生活上困っていることなど、聞いていただいた。「お母さん、今までよく頑張ってきましたね。これからのび太くんとお母さんのために、力になっていければ、と思います」この一言に思わず涙してしまった私。そして、「保健センターで『将来のことじゃなく、今、会話したいんです!』ってお母さん言ってたでしょ?本当にそうだと思います。今、穏やかな気持ちでこの子たちもお母さんも過ごせることが将来に繋がるはずですよね。今を大事にしてあげないといけないって、私も思います。」この言葉でK先生に「惚れた」私。このK先生との出会いなくして、のび太の成長はありえなかったし、私の気持ちの平穏もありえなかったほど・・・。何故、こんな古い話を記事にしようと思ったか、というと・・・!またしても長くなりそうなので続きます・・・。(えええ?!)