息子は人一倍好奇心旺盛です。その好奇心の芽を摘まないように接したい・・・・と以前書いたものの、なかなか難しいですね。この寒いのに、「ウチワを出して」と言う。何かひらめいたらしい。「ウチワは暑いときに使う物だから、今は出さないの!」と私が言うと、「どうして暑いときに使うの?」と聞かれた。またいつもの「どうして」です。ん〜「暑いときに使う」と決め付けるのもどうかな、と思ったし、それに説明するのが面倒だったので(面倒とか言っちゃダメですよね・・)、仕方ないなあ〜と、ウチワを出してあげた。何に使うのかと思ったら、私に向かって扇いで、風を送ってくるのです。「ちょっ。。!寒いからやめてよ!」と私が言うと、「寒いと風邪ひくんでしょ?どれぐらい寒くすると風邪ひくのかな?と思って・・・・」と答える息子。つまり「どれぐらい寒くすれば、人は風邪をひくのか」という実験だという。エジソン的に言えば、これが「好奇心の芽」「科学する心」ってやつなのだろうか。ある本に、次のようなことが書いてあったのを思い出しました。「アスペルガーの人の中には、科学する心がその人への思いとは独立して動ける人がいる。科学する心が活発に動くあまり、その人への思いは後にならないと心に浮かばないことがある」つまり、「ママが風邪ひいたらかわいそう」という思いやりの気持ちはちゃんと持っているのだけど、その思いとは別に、科学を探求する心が活発に動いている。その科学する心が先に現れて、思いやりの気持ちは後からくるのだと。しかしそれを知っていても、私はこのような時に、「科学する心を持ってるんだね。偉いね」なんて褒める余裕は無い。「なんでそんな意地悪なことするの?!やめてよ!!」と言って、息子からウチワを取り上げました。実験を中断されて怒り狂う息子。私はどう対応するのが正しかったんだろうか。エジソンの母になるのは難しいな。