PTSDの方はだいぶおさまっているものの、私はときどきパニックを起こす。いわゆるアスペルガー症候群の「混乱」「パニック」というものだ。
実は2日前もパニックに見舞われた。
経緯はこうだ。
・旦那は昨日、「明日手作りコロッケが食べたい」と言いだした
・夕方までコロッケの話なんかすっかり忘れていた。
・スーパーに行ったが目につくものからメニューが浮かばなかった
・旦那の帰りが遅くなることがわかった(つまり夕飯が別々に)
・意外に買いものに手間取り帰宅が遅くなった。
これらが折り重なるうちにパニックを起こしていた。
メニューはやっとこさ組み上がったものの料理に手が着かなくなってしまった。かろうじてサツマイモを煮始めるがその後、どうしても動けない。
頭真っ白状態である。
こんなたわいもない事でパニックに陥るのだから、困ったものだ。
さて、これで何でパニックになるのかというとこんな感じである。
・「コロッケ」が頭にこだまする。
(1つ案があると他の選択肢が思いつかなくなる)
・「コロッケ」の予定が立たない。
(翌日は忙しい予定でコロッケ作っている暇がない、更にその次の日は夕方出かけるのでコロッケどころではない)
・スーパーの騒音にやられる。(私はスーパーの音が苦手)
メニューにケチがつかないか不安なままである。
・スケジュールの変更に頭がついていかない。
・茶の間のテレビの音がガンガン耳に入る。(これも時として苦手)
・時間だけがたってしまいパニックが増幅
・明日の予定にも影響するような気がしてきてパニックが更に増幅。
遠因には、明日二つ先の駅まで買いものにいかなくてはならない(娘の保育園の運動会用白いシャツの購入…これもあるかどうか不安)といった事情もある。(このため、翌日コロッケにするのもちょっとしんどい)
更に根本的な問題として、台所が慢性的に使いづらくて手早く料理するのが難しいといったこともある。(なにせ築○百年の家なもんで…)
はっきり言って日中は機嫌良く過ごしていた。
3時間ほど気分良く内職にいそしみ、その後予定通り2時間ほど昼寝。
買いものに出かける前までは、なんと言うことは無かったのだ。
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さて、何でこんな事を書いたかというとアスペルガーのパニックというものがこんなもんだよ。ということを皆さんに知って欲しいとふと思ったのだ。
定型発達の人なら多分ひっかからないところで引っかかってしまって脳みそがフリーズしてしまって日常行動にまで影響を及ぼしてしまうのだ。
そしてこの手のパニックをうまく回避できないとはっきり言って日常パニックだらけになってしまう。
つまり普段の生活の設計の中で、パニック回避というものを常に考えておかなくてはならない。行き当たりばったりでは必ずどこかでパニックが襲ってくる。
パニックに陥った時の反応はアスペルガー症候群であっても人によってさまざまだ。私の場合行動がただただフリーズしてしまうというパターンが多いが、自傷や抑鬱傾向に行く人もいるし、他者への八つ当たりにいく人もいる。身体に出ちゃう人もいる。
どういったパターンにせよ自分、あるいは家族や周囲の人の活動に影響を及ぼすケースも多いだろう。
結局何が言いたいのかというと、アスペルガー症候群者にとって必要な支援の重要な柱の1つとして「パニック回避」があるのではないかと言うことだ。
アスペルガーというと、家族も支援者も、コミュニケーションのとりにくさなどの方へ目がいってしまう人が多いようだが、この「パニック」というのも障害の大きな部分であると私は思うのだ。
<おまけ>
支援支援という声も聞こえてきて久しいが、では一体何を支援したらいいのかということはまだ支援者の方も全くわかってという感が否めない現在、当事者の側からこういった困難があるということを少しずつでも出していけたらなあと思う今日この頃である。