定型発達者の「感情指向」配慮した会話の方法

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Nice!

前稿で、定型発達者は感情や気遣いのやりとりがないとストレスに感じるということを述べた。そして、その特徴に配慮してしまう方が、アスペルガー者にとってもむやみやたらに嫌われたり怒りをぶつけられたり憎まれたりすることが少ないということを述べた。

では対策としてどういった手段をとったらいいのだろうか。

実は簡単である。機会を狙って次のセリフを過剰と思うくらい多用すればいい。

1 「ありがとう」
2 「うれしい」
3 「楽しい」
4 「大丈夫?」
5 「大変(だ)ね」
6 「恐れ入ります」
7 「お手数おかけします」
8 「おかげさまで」
9 「ごめんなさい」
10「申し訳ありません」


とにかく機会を鵜の目鷹の目で狙いまくって言いまくる。

ちょっと過剰かと思うくらいで十分だ。

使い回すのがしんどい場合は
1、2、3、4、8をまず使ってみよう。

多用しすぎたところで問題はない。
「ちょっと変な感じ」を定型発達者が感じるかもしれないが、定型発達者が不快感を感じることはきわめて少ないからだ。

「あ、どうも」とか、「すいません」で済ませているところをできるだけ上記のはっきりした言葉にに置き換える。これだけだ。

アスペルガー者はこのことを

「自然じゃない気がする」
「面倒くさい」
「なんでいちいち言わなきゃならない」

と思うかもしれないがこれは処世術だと思った方がいい。

パターンが身につけばそんなに難しいことではないのと、(定型発達者の)相手の反応がこれでもかと言うくらい変わってくるので効果を実感できるはずだ。

定型発達者は感情型表現があると相手のことを理解しやすいのだ。そしてそれがあれば相手(アスペルガー者)に対し安心感をもって接することができるようになるのだ。

これらの言葉は、それ(相手に対する安心感)をイメージづけるための表現なのだ。

経験上、1238の効果は特に絶大だ。
(もちろんにっこり笑顔でというのは必須条件だ)

実際に言えるかどうか不安な場合もあるだろう。そういった場合は
まずは使い慣れていないことばだから発声を練習してみるのがいいだろう。
鏡を見ながら練習するのも悪くない。

慣れない顔の筋肉を使うので多少始めは顔が疲れるが、まあそれはしかたないだろう。

家族や親しい人間が「顔が引きつってる」と言おうが気にすることはない!
(うちの息子は私が外で近所の人と会話している姿を見てそう言う(爆))

まとめると…

前稿で述べたように「気遣い」のキャッチボールによる「感情の交流」とやらが定型発達者にとっては必要なコミュニケーションの要素なのだ。それは定型発達者の性質なので、変えようとしても変えられないのだから配慮は必要である。

そのための基礎的対人安心感とでもいうものをこちらが普段から提供すると言うことなのである。

さてもう少し込み入ったときの会話技術、相づちとオウム返しについて考えてみる。

「実は〜最近○○なのよね」

ってな話でもされた時にどう返すか。

アスペ的には「あ、そう」だったり、でなきゃ「ああしたら、こうしたら」というアドバイスを考えなくちゃいけないような気がしてくる、「そんなこと急に言われても…」とも言ってしまいたくなるときもあるだろう。聞いているんだからことさらの返事は要らないような気もしてくる。で、つい

「あ、そう」

となってしまう。
だいたいこれで会話が続かなくなる…場合によっては

「聞く気ないのね」

と、むくれられる

再三述べたように「気遣い」「感情のやりとり」先にありきなのだ。

というわけで模範回答は以下である。

「へえ、そうなんだ〜」
「ふーん、最近○○なんだ、大変だね」
「そう、○○なの。」

話をことさら止める意図がない場合でないのなら、相手がつづきを話しやすいような相づちの打ち方をする。

また、復唱することで「真剣に聞いている」「共感的である」「受容的である」ということ(気遣い)を表現する。

アドバイスなんかはあとでいい…無くてもいいことも多い!

この手の配慮ができるようになれば定型発達者から「何故か」嫌われたりということは徐々に少なくなってくるだろう。

<おまけ>

しかし

配慮し続けているのも疲れるというわけで、そこはそれ、こういった配慮なしでつきあえる人間ともぜひつきあっておきたいものである。


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そのですね…
毎度で恐縮ですが…
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