昨年末から始めたR太のお習字は、いい調子で続いている。 毎日書くけれども、あまり長い時間はやらない。長くても、二十分から三十分ほどのあいだに、手本を音読し、十数枚、書く練習をし、最後に気になる文字を集中的に練習する。 うまい、というような字ではない。基本もなにもない。 ただ、本人が、とにかく心の底からうれしそうに書いているのである。文字を書くことは以前から苦にならない様子だったけれども、ここまで好きだとは気づかなかった。 練習が終わっても、お絵描きボードに気に入りのひらがなを書いたり、指をぬらして ...