2年生になった頃から、週に一度は聞くのび太のこの言葉・・・
「RくんとHくんがいつも僕のことを
『のび子ちゃん』ってバカにしたように言うんだよ。
すごく嫌なのにやめないんだ」
涙目で言うのび太。
正直言って「なんじゃ、そんな程度のこと・・・」
と、思う私。
いや、でも、のび太にとっては我慢できないことなのだ。
のび太の本名は漢字一文字。
女の子でもこの名前の人もいる。
これに「子」をつけたら完璧に「女の子の名前」だ。
「そうか〜いやな気持ちになるんだね。
だったら『嫌だからやめて』って言ったら?」
「そんなの何回も言ってるよ!
でも何度も何度もしつこく言うんだよ」
「ごめんね〜お母さんものび太のこと、
『ぶーちゃん』とか言って、嫌だった?」
(のび太が小さいとき、コブタみたいに
かわいかったんだよね・・・で、つい・・・)
「お母さんのはいいんだよ。
バカにした言い方じゃないから。
でもRくんとHくんはすごくバカにした言い方するんだ」
「それはひどいね。
じゃあ、今度『のび子ちゃん』って言われたら
『R子ちゃん、H子ちゃん』って言い返してやりなよ」
「え〜そんなこと、出来ないよ〜」
「そっかぁ・・・
本当はそうやって言い返せばいいんだけどね。
じゃあ、出来ないんだったら、
先生に言うしかないよ。」
「でも先生に言うと、
『告げ口した』とか『すぐ言いつける』とか
言われるんだよ〜」
などと言う会話を、1年半続けてきた。
なかなかのび太は対処できずにいた。
で、私もすぐ忘れるし・・・
きっと、私の中に「そんなことぐらいよくあることじゃん」
っていう、「変な大人目線の勝手な解釈」で
のび太の話を聞いていたんだ。
で、1週間前、また涙目でぐずり始めた。
「ホントにしつこく言うんだよ。
『のび子ちゃん』って。
もう嫌だ!!ホントに頭にきてるんだ!」
「言い返したの?」
「出来ないよ。自分が言われた時は
頭にきてるから、言い返すなんて思い出せない!」
「だから先生に言いなよ」
「う〜ん・・・」
「先生に言いつけるんじゃなくて、
相談してみたら?
『いつものび子ちゃんって言われて嫌な気持ちなんだけど
どうしたらいいですか、って。
相談だから、告げ口でも言いつけるんでもないでしょ?」
「!!!そっかぁ〜!そうなんだ。
じゃあ相談してみる」
で、今朝・・・
「僕、先生に相談したよ」
「え?!えらいじゃん!
ちゃんと先生に相談できたんだ!」
「うん。そしたらRくんとHくん、
こっぴどく注意されてたよ。
『人の嫌がることをするのはその人の親を
侮辱してるのと同じです』って」
「ほお〜・・・」
「みんな親に願いを込めて
つけてもらった名前をけなして言うなんて、
相手の親に失礼なことを言っているのと同じなんだって」
「ほお〜・・・なるほどね。
ほんと、そのとおりだよ。
KP先生、いいこと言うね。」
「これで安心して学校に行ける〜♪」
私も反省・・・
「そんなの、子供のときなんてよくある事」っていう思い込みは
しちゃいけないよね。
子供は小さいことにも傷つくガラスのハートなんだな。
私だってそうだったのにね。
特に、自閉圏の子は、言葉を丸ごと100%受け止める。
防御もできない子が多いから簡単に傷つく。
子供が「いやだ」「ツライ」と言うのは本当に嫌でツライのだ。
「変な大人目線の勝手な解釈」は絶対にいけない。
心から反省した母と、
ちゃんと先生に「ヘルプ」を出せたのび太の成長の
お話でした・・・
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