今朝のニュースで見たのですが・・
一昨年起きた大阪寝屋川の教職員殺傷事件。
加害者は事件後、広汎性発達障害と診断されています。
広汎性発達障害とは、自閉症やアスペルガー症候群などの総称です。
凶悪事件を起こした加害者がアスペルガーなどの発達障害と診断されたのは今回が初めてではなく、ここ数年だけでもいくつも例があります。
でも、「アスペルガーは犯罪の加害者になりやすい」というのは誤解です。
私もアスペルガーですが、長年生きてきて、凶悪犯罪はもちろんのこと、どんな微罪をも犯したことは一度もありません。
そんな事、わざわざ主張する程の事では無いけれど、アスペ=犯罪者という説が世間に広まっているようなので、私の経験を持ってその説を否定したまでです。
ただ、私は犯罪に巻き込まれたことはあります。
過去に5回もあるのです。
加害者ではありません。全て被害者です。
小さな事件から、テレビで報道されるほどの大きな事件までいろいろありました。
これは私の持論ですが、アスペルガーは加害者ではなくむしろ被害者になりやすいのではないかと。
そんなことを言うとアスペの子を持つ親御さんが不安になってしまうので断言は避けますが、私の場合に限ってはそうでした。
ただ、これが障害と関連するのかどうかは分かりません。
でも、アスペじゃなければこんなに何度も犯罪に巻き込まれなかったかもしれない、と思うのです。
長くなるので別の機会に書きます。
加害者の話に戻します。
アスペルガーの人は真面目でルールに忠実な人が多いです。私もそうです。だから本来は犯罪者になりにくい傾向にあると私は思うのです。
ただ、その生真面目さゆえに少しの事で悩んだり思いつめることも多いんです。フラッシュバックなどの二次障害や、周りの無理解が重なれば、相当な苦痛を感じる事になります。
この加害者の少年も、フラッシュバックに苦しんだようです。
障害そのものが犯罪を起こす原因になったのではなく、周囲の環境や障害への無理解が彼をそうさせたのかもしれないと思うと・・犯罪者に同情してはいけませんが、同じ障害を持つ当事者として複雑な気持ちになります。