子どもを育てるときに、言い訳ばかりしていても始まりません。
診療室にいらっしゃる親御さんたちとお話していると、ときどき「??」と思うことがあります。
「実家のおじいちゃんおばあちゃんが理解してくれないから」
「仕事で忙しくて、おばあちゃんにまかせてたから」
「職場に子どもの障害がわかってしまうと困るから」
「先生にどうやって伝えたらいいかわからないから」
「忙しくて家では療育どころではないので何もやってません」
「カードを作るの苦手なんです」
「子どもに学校のことを聞いても何も言わないし」
「行政は何もやってくれない」
「何もしてくれない学校が悪い」
あなたはどんな子育てがしたいのですか。
お母さん(お父さん)だからこそできることがたくさんあるはずです。
「誰か」がやってくれないことを嘆いても仕方がありません。
苦労するのはいやですか。
マニュアル通りに子どもが育つわけがありません。お母さん(お父さん)のオリジナルのやり方で工夫してみるのは面倒ですか。
子どもがいじめられているかも…というときに、命がけで守ってやれますか。
子どもがつらい思いをしていることに気付いていますか。
子どものことをわかっていますか。
自分の都合を言う前にすべきことがありませんか。
あれこれ言い訳する前に、黙って子どものために動けばよいことです。当たり前のことを一生懸命やるだけです。子どもの喜ぶ顔を思いながら、子育てすることは、何にも勝る幸せだと思うのです。