上野公園内にある上野の森美術館(西郷さんの銅像のそば)で開催されている山下清展に行ってきました。山下画伯といえば貼絵で有名ですよね?でも今回は貼絵の他に素描・油彩・ペン画・陶器や当時愛用していた遺品・放浪日記や資料など含めて約170点ちかくの作品が展示されていました。
そんな中、旅先ではほとんど絵を描いていないこと・・・。放浪に飽きると実家や学園に戻り、そこで貼絵の製作を行ない、旅先での様々な出来事や体験や観たものを驚異的な記憶力によって克明に描き出していたのです。服装に関してもそう、私、放浪している山下清といえばランニングシャツに半ズボンというイメージでしたが(ドラマの影響で・・・)でも実際は浴衣を着てリュックサックを背負って放浪していたらしく(リュックサックの中身は護身用に持ち歩いていた小石(笑)、愛用の茶碗、箸、手拭、着替えが詰め込まれてたとか)・・・なもんで自分の中にあった山下清のイメージと実際の山下清とは、全く違った人物像だったのです。
んで、もっとも観たかった作品が、あの有名な「長岡の花火」1度でいいから本物が観たい!と前々から思っていました・・・今回は褐色・劣化が進む作品を後の時代に残すために2002年から修復されていた作品8点が展示されていて、その中に「長岡の花火」が・・・あッタたのです。まぎれもない本物。昔、某デパートで展示会があって観に行たのだけど、、それがね~リトグラフだったんだぁぁ、本物だと思って行ったのに違ったので、すごく┏(ー_ー|||)┓ガックリだった記憶が・・・。
はぁぁ~実物は違うね!迫力があるヨ・・1つ1つ手でちぎった細かいミリ単位の色鮮やかな色紙のパーツが立体的に浮き上がって観てる方に迫ってくる感じ?観ていて変な話、なにか自分の幼い頃の懐かしい記憶が甦るって感じ?、どうしてかね?山下清画伯は純粋な心を持ち、素直で自分に正直に生きた方なのでしょうね、なぜって?それは山下画伯の人柄が絵に表れている、素朴であたたかいぬくもりが伝わってくるような、そんな感じがしました^^。
最後に画伯は1つ1つ作りあげた作品に対する想いを語録として残されています。
とても印象深かったのは・・・・
■作品名『鉄条網』 1938(昭和13年)/貼絵
みんなが爆弾なんかつくらないで きれいな花火ばかりつくっていたら きっと 戦争なんて 起きなかったんだな
花火が大好きだった、画伯らしい言葉ですよね
■山下清 ~公式サイト~
https://www.yamashita-kiyoshi.gr.jp/