金子みすずの「わたしと 小鳥と すずと」の詩が、のび太の教科書にあった。この詩は、のび太の事でいろいろあった幼稚園時代に当時の担任の先生に教えていただいた、思い出の詩でした。(詳細はこちら
)今、のび太はこの詩を習っていて、毎日、音読している。昨日も音読をしていたので、たずねてみた。
「のび太、この詩の意味、わかる?」
「うん。『わたし』と『小鳥』と『すず』は みんなできることが違って、 お互いのことをうらやましいって思うけれど、 みんなそれぞれいいところがある、ってこと」文章にすると、さら〜っと話してるように感じますが、のび太は、どもったり、言いなおしたり、考える時間が長くて、この文章、一言に、とっても時間がかかります。でも、いつも真剣に考えて答えてくれるのび太。
「そうだね。のび太だって『水泳苦手だな〜』とか 『給食、嫌いな物があってイヤだな〜』って思ってるでしょ? でも、水泳が得意な人、好き嫌いない子と、 自分を比べなくていいんだよ。 のび太はね・・・」
「うん。わかってるってば! 僕は、算数が得意で漢字も得意で・・・」
「うんうん。そうだけど、のび太は誰よりも 優しい気持ちを持ってるよ。 何かが得意とか勉強ができることより、 とっても素晴らしいことだと思うよ」
「・・・でも、優しいのってわかんないもん。」
「へ?」
「100点とかないし、誰もわかんないよね」
「じゃあのび太は、イジワルで算数が得意なお友達と、 算数はできないけど優しいお友達、 どっちが好き?」
「優しい友達」
「でしょ?みんなそう思ってるんだよ」
「うん・・・・・」視覚優位で評価となってあらわれる授業や成績で、何でもはかってしまうのび太。目に見えない「優しさ」なんて、曖昧なものを理解するのはなかなか難しいです。いつもクリックありがとうございます。とってもとっても嬉しく思ってます。是非、今日もクリックしていってくださいね。