YOOちゃんは小金持ちである。
伯父や伯母、親戚などから、ちょこちょこお小遣いをもらっては自分の財布に貯めこんでいる。
もちろん、お年玉貯金もある。
父のへそくりは、YOOちゃんの隠し財産に遠く及ばない。
YOOちゃんが保育園に通っている頃、わりと外で遊ばせることが多かったので、小さい時から自販機でジュースを買う練習をさせていた。
その甲斐あってか?お金というものを、何となく理解できてきたようだ
昨年までのYOOちゃんは、500円玉がお気に入りで1000円札をあげようとすると、それを拒否して、わざわざ500円玉をくれとせがんだりしていた。
当時のYOOちゃんにとっては、1000円札よりも500円玉1枚のほうが価値のあるものだった。
それが、最近ではちょっと様子が変わってきた。
父や母がうっかり書棚の上に置き忘れた小銭を発見すると、ちゃっかり自分の財布にいれたりする。(ときどき母に見つかって怒られる)
おやつを買う時やスーパーのゲームコーナーで遊ぶ時には、かならず父か母の手を引っ張って行き、決して自分の財布からお金を出そうとはしない。
自分のお金で遊ぶように言うと、あっさり「ゲームおしまいです」などと言う。
つまり、ケチである。
そんなYOOちゃんが、夏休みに”ニンテンドーDS lite”を買ってくれと言って来た。デイサービスに行って、お友達がDSで遊んでいるのを羨ましそうに見ていたらしい。
まだ早いとは思ったが、あまりに欲しがるので
「じゃあ、YOOちゃんのお金で買おうか?」というと、あっさり承諾した。
結局YOOちゃんのお金を代金の半分にあて、念願のDS−liteを買ったのだった。(父はソフトを買わされた、たけーのなんの)
大満足なYOOちゃん。
毎日、楽しそうにゲームをやってはいるが、ますます運動不足。