短大在学中に別の大学を受験するに至った経緯を書いてみます。
短大入学当初から、様々な理由で「他の大学を受験し直したい」と考えていました。
方法は2つ。
短大を中退して受験勉強に専念。
短大に通いながら受験勉強を両立。
後者はいわゆる仮面浪人のような状態で正直キツイ。でもその方法を選びました。
もし中退なんてしたら、周りに何を言われるだろうか。
高校の時も中退こそしなかったものの、不登校を経験した私。
短大を中退したら、「またか」と呆れられるだろう。
こうして私は、短大に通いながら、密かに大学を目指していました。
「密かに」です。
親にも友達にも秘密でした。
今更受験し直すなんて反対されるに違いありません。
そしてもし不合格だった場合、恥をかくのは私です。
「だから反対したのに」「だからムリだと言ったのに」
・・と言って、周りが私を嘲笑う姿が目に浮かびました。
恥をかきたくない。嘲笑われたくない。
そういう理由で、「密かに」だったのです。
でもそれはけっこう苦痛でした。
勉強しなくちゃいけない。でも友達のいる前では参考書を開けない。
毎日がその葛藤です。
けれど、「不合格だった場合に恥をかくこと」を避ける為に、どんなに苦痛でも「密かに」を続けました。
「恥をかくこと」に対して極端な拒否感を持っているのです。
私は受験生である姿を隠す為に、「一般の短大生」のフリをする必要がありました。
一般の短大生は2年生になると皆、就職活動を始めるのです。
だから私も、就職活動のフリをしていました。
当時はバブル崩壊直後で、就職氷河期と呼ばれていた時代。
就職が決まらない学生達が泣いている姿を何度も見ました。
そんな中で私も一つだけ某企業の試験を受けました。
就職活動の「フリ」をしただけです。
これだけ多くの学生達が就職が決まらない中、私が受かるわけがない。むしろ受かったら困る。
しかし皮肉な事に受かってしまったのです。
どうして私の人生はこうもうまくいかないのでしょうか。。
でも私は困るのと同時に、ちょっとした優越感を味わいました。
周りの友達が誰一人として内定しないのに、私は1社目で内定をもらえたのだから。
友達が悩んでいる時に1人で優越感を味わうなんて、とても嫌な人間ですね。それは分かっています。
けれど、私のような劣等感の塊の人間は、こうしたことで少しでも優越感を味わいながら自分を調整する必要があるんです。
劣等感だけ生きていくのは苦しすぎます。
長くなりそうなので次回に続く。