それは寝ている間に起こった。
正確には関節炎の痛みがひどいので痛み止めを飲んで一寝入りしている間に起こったのだが…
お盆休み初めの12日、そんなわけで昼寝をしている間にタヌキ(亭主)が台所の配置をいじったのだ。
かねてより使いづらかったオーブンレンジの位置を、廃物利用の年代物のミシン台を台所に持ち込んでその上に置いた。
ただでさえ広くない台所に一つ物を持ち込んだ訳で、とにかく、使いにくい!
その上に動きにくい!
当のタヌキは「いいことをしてやった」という雰囲気である。
ところが私はというと、完全にパニックを起こしてしまった。
寝て起きたら配置が変わっていたというのもまずかった。
とかくアスペルガーは急激な変化に弱い。
私は特にその傾向がある。
台所を早く何とかしないとと言う方向に頭が暴走、
夕ご飯を作る方向に全く頭が働かない。
「台所が〜」とつぶやきながらウロウロ。
息子が「明日何とかしよう」というのも耳に入っているのだが頭に入らない。
完全にパニック状態。
これ以上頭が暴走したらまずいのでと頓服のセルシンを飲む…が、あまり効かない。
何とか息子に促されてかなり遅めに夕ご飯を作ったが、食事をしてからも台所の配置の事が頭から離れない。
息子は「明日何とかしよう、手伝うから」を繰り返す。
−−−−−−−
翌朝、海を見に行くといってタヌキが娘を連れて淡路島に出かける。
息子は「午後から手伝う」といって部屋にこもる。
私はというと台所が気になって何も手につかない。
昼ご飯も作る気力がない。
私の頭の中は「台所〜!!」なのだ。
やっと午後になって台所の配置をある程度使えるように変えた。
途端に頭が落ち着きパニックから脱出。
息子曰く
「やっぱり台所の配置が原因だったね」
予定外の配置変更の上に「台所の配置」に対するこだわりが
今回のパニックを誘発したようである。
わかっていてもどうにもならないんだよね〜。