私の努力。

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Nice!

「どんなに努力しても出来ないものは出来ない」と何度も言ってますが、具体的に何をどう努力したのか書いてみます。

私が苦手なもの。
勉強に関して言えば、読解力・表現力・抽象的思考を要する科目がとても苦手です。暗記力だけは高いのですが。

例えば日本史の場合。
年表、人物名、用語を暗記するのは得意だけど、前後の流れや歴史的意義を理解するのは苦手。
つまり「何年に、誰が、何をした」は完璧に覚えられるのに、「なぜそうなったか」「それによって歴史がどう動いたか」という事を理解する事が苦手なのです。
教科書を何度読んでも意味が分かりませんでした。

一番苦手なのは国語です。
暗記力で点を取れるのはせいぜい漢字や四字熟語の問題。他はまるでダメでした。

とにかく読解力や表現力を高める努力をしようと考えました。
それは成績を上げる為だけではありません。
読解力を高めることで、生活の基盤である日本語力が鍛えられ、同時に生活力も高められる(生きにくさを改善できる)と思ったらです。

「読解力や表現力を高めるには新聞の社説を読むと良い」と聞いたことがあったので、私は高校の頃から社説を毎日読む事を習慣としました。
これは苦手な事を克服しようとする私の「努力」です。

しかし私の成績や生活は向上しませんでした。
読解力・表現力・抽象的思考の欠如は生まれ持った障害の特質ですから仕方ないのです。

「努力しても出来ないものは出来ない」というのはこういうことです。

しかし習慣と言うのは凄いもので、あれから約15年経った今でも、私は新聞を開くと、まずは社説に目を通しています。

私は現在、こうしてブログに文章を書いたり、他人のブログを読んで感想を書くことも出来ます。
昔の私なら、こんな文章は書けなかったし、人が書いた文章を読んでも意味が分からなくて何の感想も浮かばなかったと思います。
これは読解力や表現力を養う努力を続けた結果かもしれません。

そんなこと言ったら、「努力すれば出来るんじゃん」って言われてしまいそうですが、ここまでに一体どれだけの年月を費やしたでしょうか。
15年間も努力を続けて、ようやく人並みに近づけたのです。