今、読んでいる本・・・
アスペルガーでサバン症候群のイギリス人の手記です。
円周率暗唱でヨーロッパ記録を樹立したことで、注目を集め、
今月、NHKでも彼の特集番組が放送されるらしいです。
「カレンダーを思い浮かべるといつも僕は楽しくなる」
・・・などという文章が出てくる・・・
おお!まるで、うちの子と一緒!!
彼は、数字ひとつひとつに色や風景などのイメージがあり、
それを元にして、計算したり、暗記したりしているらしい・・・
「共感覚」という体験(現象)らしいです。
「1は明るく輝く白、5は雷鳴か、岩に当たって砕ける波の音」
へ〜!!
なんて、素敵なんでしょう!
そんな風に感じるんだ〜!!!
・・・と、ソファーに寝転がり、「算数辞典」を見ている、
元・カレンダー少年ののび太に聞いてみた。
「ねえ、のび太〜数字を思い浮かべる時って、
色とか風景とかある?」
「???意味わかんない・・・」
「例えば、1は白、とかさ〜
5は波の音、とかさ〜」
「1は1,5は5!色なんかあるわけないじゃん!」
「・・・そうだよね・・・」
・・・・・自閉症の凡人だったか・・・
でも、以前、記事にもしましたが
「ASは訓練と共にコミニュケーション能力、状況処理能力が上がると
感覚過敏が低下すると専門書に書いてあったような・・・」
という、コメントを頂いたこともあります。
これ、何となく、当たっているように思えるんです。
のび太は診断された頃、紛れもなくカレンダーサバンでした。
カメラアイで記憶していたのも確かですが、宙を見つめ、
「1900年の元旦は○曜日・・・1000年の元旦は・・・」
と、つぶやいていたのび太・・・
きっと、この頃なら、のび太の思い浮かべる数字に
色や風景があったかもしれません。
・・・で、診断され、療育などでコミュニケーション面が発達してくるにつれて、
以前の研ぎ澄まされたような自閉症の症状も
薄れていったような気がします。
そういえば!!!
自閉症の「心の理論」の課題で有名な「アンとサリーの課題」。
サリーがかごを持っていて、そこに自分のビー玉を隠して部屋を出る。
アンはサリーのかごからビー玉を出し、自分の箱に入れる。
サリーが戻ってきて、ビー玉を探すのは、かごか、箱か?
定型発達の子供なら、他者の意図が把握できるようになる4歳で課題がクリアできるらしい。
のび太が年長のころ(5,6歳)やってみたときは
「箱〜!」と元気にお答えになって、
「あ〜やっぱりね〜」と思いました。
さて、9歳ののび太に、さっき改めてやってみました・・・
「はい!こっち!」
と、元気に指さしたのは「箱」の方・・・
・・・やっぱり、こてこての自閉症だった・・・
いつもクリックありがとうございます。