高校の通知表に「授業中に上の空です」と書かれた事があります。
昔からその傾向はありましたが、特に高校生の時はひどかったです。
前も書きましたが、先生の話が雑音に聞こえてしまうからです。
耳が悪いわけではなく、聴覚過敏なのかもしれません。
周りの生徒が教科書をめくる音、ノートに字を書く音、外から聞こえる車の音、そして先生の話す声・・
それらが全て同じレベルで聞こえてくるのです。
煩くて思わず耳を塞いでしまうこともありました。
でも周りを見ても、耳を塞いでる人なんて私以外に誰も居ません。
きっと他の人は、様々な音の中から必要な音だけを拾う事が自然に出来るのだと思います。
でも私は全ての音の中から、「これは必要」「これは必要ではない」と聞き分ける能力に欠けています。
車の音と先生の話す声が同じに聞こえてしまって、全ての音が「雑音」として処理されているのです。
このようなことから、耳から入る情報を覚えることが苦手なのです。
不登校を始めたのは高3の時でした。
受験生なら必死に授業を受けている時期です。
でも私は「授業を休んでいたら自分だけ遅れてしまう」という不安はありませんでした。どうせ先生の話は頭に入らないのだから。
私にとって何の意味も無い授業は、受けても受けなくても同じでした。
しかし大学に行きたいという強い意志(というかプライド)は常に持っていたので、「出席日数が足りなくて高校を卒業出来ない(大学に進学できない)」という予定外の事が起こらないように、残りの日数を計算しながら、学校へ行ったり行かなかったり、という日が続きました。