お遍路さん

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Nice!

NHK「知るを楽しむ―人生の歩き方」7月の細谷亮太先生の放送の最終回を見ました。

イケメン小児科医というお若い時のイメージが強かったのですが、久しぶりにテレビで拝見すると、聖路加の副院長になられているだけの年月を重ねられた雰囲気がありましたね。

番組の中で四国遍路にいらっしゃっているというお話がありました。

私は愛媛出身で、実家が四国霊場の札所の近くにあります。家が通りに面していたこともあって、お遍路さんが時々道を尋ねられることがありました。お遍路さんが道を尋ねてくださる、すなわちお遍路さんのお役に立てるということは、地元に住むものにとっては、素朴な喜びの一つなのでした。春になってお遍路さんがたくさん歩くようになると、今日は一日に何度もお遍路さんの道案内をした、などと家族で食卓を囲む時に、父や母が話すのが、幼いながらも嬉しく誇らしいような気持ちだったのを覚えています。お遍路さんへのこうしたお接待の気持ちに小さい頃から馴染んで育ったことは、自分にとっては幸せなことであったなあと、今もしみじみと思うことがあります。

科学の世界で仕事をしている細谷先生のようなドクターも、科学を越えたスピリチュアルなもの・・・それは、神様であったり、何か宗教であったり、愛であったり、人それぞれ違うかもしれませんが・・・そういうすべてを超越したものに惹かれたり、癒しを求めることがあるのだということが、お仕事の過酷さを物語っているようでもあり、しかし、医療とは実際そういうものかもしれないとも思います。
生と死の境目で働いている細谷先生の仕事に対するひたむきなお気持ちが、言葉の一つ一つに込められているように思いました。

早く夏休みにならないかなあ~とスピリチュアルワールド(=四国!)への帰省が待ち遠しくなっているekubostarです(^^)