発達障害児と夏休みの宿題のラストスパート

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Nice!

夏休みの宿題のラストスパートは家庭教育のチャンス
そろそろ夏休みも終わり。
「夏休みの宿題は計画をたてて取り組みましょう」と学校の先生がいくら言おうが、ぜんぶ計画的に取り組んで夏の終わりに焦らない…という子は、発達障害児では少数派ではないかと思う。
夏休みの友(ドリルの類)は結構早めに済ませる子でも、読書感想文、自由研究、工作、絵日記などが残っていたりする場合もある。
やり方がピンとこないものほど残りやすい。
親にとってはやれやれ…ではあるが、ちょっと見方を変えると、家庭教育の一大チャンスである。
ある程度負荷のかかることを自力でやりきったら達成感はわくし、自己肯定感が上がるのは当然である。自分のやるべきことを責任もってやり遂げる体験ができるこのチャンスを使わない手はない。

というわけで、娘(5年生)の宿題ラストスパートで使った方法とその背景となる考え方を紹介してみる。

宿題発掘からラストスパートまで
まずは宿題を発掘する。夏の初めに一応宿題チェックはしておく必要はあるだろう。
「そーいや、夏休みの宿題ってどんくらいおわってんの~?」
とゆる~い雰囲気で聞く。 親が関われる時間は限られるので、時期はそこを勘案してのタイムリミットより数日前。
発掘するときに「宿題終わったんでしょうね~!!」と責める口調でやるのは反発や落ち込みを生じるだけだ。
「大丈夫、夏休みの友は終わったし~、あとは工作と読書感想文だけ~」
と悠長なこたえが返ってきてもこの時点では個別のチェックはしない。
そして三日後、もう一度きく。
「宿題どーだい?おわりそう?…そういや宿題って何と何があったんだっけ?」
「えーと、あれとこれと、そういえばあれまだだった…、うわあ、あれもまだ仕上げが!!」
こんな具合にやるべき宿題を発掘。発掘できたらメモ程度でいいのでリストをつくる。
残りが多かろうがここで怒るのは得策でない。ガハハと笑いながら
「そうか、じゃ、とっととやろー」
とほんのちょっとだけ背中を押す。
本人が「私って、なんでこんななんだろう」なんて落ち込み始めたら、
「それ考えてる間にやったほうが早いと思うよ」
とだけしれっと言う。 
「なんで今までやってなかったの~」
なんて怒っても、余計落ち込むかパニクるだけで、処理速度が大幅ダウンするだけ。
慰めるつもりで
「夏休みの宿題多いよね~」とか「なんでこんなに多いのかしら...」
なんて言おうものなら、宿題だすほうが悪い…という解釈から自分で責任とることを学習しそこねかねない。
 
怒らず騒がず慰めず そして、自分でやらせる。
 
自分でやるための道筋をたてる手助けだけするというのが、夏休みの宿題追い込みの鉄則。
 
さてやりはじめたら、リストアップした項目を線で消しながらすすめていく。
部屋にこもると横道にそれやすいならリビングでやるほうがいいかも。
 
これで首尾よく最終日までに宿題が仕上がれば
「間に合ってよかったねえ!」
と一緒に喜んで一件落着。
 
せっかくの達成感がしぼんでしまうだけなので
「もっと早くから取り組んでたらこんなに焦らなくてすんだのに…ブツブツ」
ってな小言は言わないほうがいい。
 
間に合わなかったら…、子どもが泣こうがわめこうが
「そりゃー、やりはじめが遅かったらそうなるねえ」とサラッと言ってのけ、新学期に送り出す。
(かつて息子が小学生のときに一回だけやりましたねねえ、これ)
 
夏休みの宿題、親が管理してやらせるのは小学校低学年までだと思う。それでもちょっとずつはしごをはずしていく。
高学年は基本放置で生温かく見守っておき、最後だけちょっと背中を押す感じ。
 
小5の娘の宿題ラストスパート、ほぼこんな感じで片付けたけど、息子が小学校の頃もやり口は同じでしたねえ。
ってなわけで、今年…はもう間に合わないかもだけど、もしかしたら来年役立つ人もいるかも…と思い、書いてみた。

 
 

 
 

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