土地探しをすすめていくなかで、売れ残り物件を安く買い叩いたりできるチャンスのある建売り住宅と比べ、意外にも、「土地」というのはその価値と価格との関係がシンプルで、「安い土地にはろくなものがないし、条件のいい土地は高い」というわかりやすい関係があることが分かってきました。そんな中で、我が家としてはどんな土地を探していけばいいか、家族とも相談しながら、考えていきました。そして出た基本的な方針が、・リスクの小さい土地を、・我が家にとっての付加価値を加味して選ぶ。ということでした。これは言い換えると、単価が割高であっても、条件のいい土地のなかから厳選して選ぶ、ということを意味しています。まず決めたことは、「不確定要素の多い=リスクの高い土地は避ける」ということでした。土地の中には、実際に家を建てるまでに予想外のコストがかかる可能性が高い「ハイリスク物件」というのがあります。具体的には、・斜面になっている土地(擁壁の工事などで数百万円のコストがかかる可能性があります)・ガス・水道が引き込まれておらず、かつ私道に面した土地(引き込む際に私道の共有者全員から同意を取り付けなければならず、非協力者がいた場合に入居前から近所トラブルに巻き込まれてしまいます)・敷地境界があいまいな土地(家を建てる際に隣地との境界確認を行うことになり、どこまでがどちらの持ち物かでトラブルになる可能性が高いです)・更地になっていない古家つき物件で、撤去費用が高く付きそうな条件のある土地(古井戸があったり、巨木が何本も植えられていたり、資材が大量に積み上がっていたり)もともと土地を買うことには一定のリスクがありますが、上記のような物件にはさらに高いリスクがあり、予想外の出費がかさんだり最終的に家が建たない可能性さえありますので、こういった物件はどんなに安くても避けることにしました。そして、こういった条件の土地を外していくと、残るのはほぼ次の4つのパターンのどれかになります。1)環境などの条件が悪い(高架下、交通の便が悪い、周りの家が汚い等)ために売れ残っている土地。2)中途半端に面積が広い(しかも分割できない)ために割高になって売れ残っている土地。3)売り主が相場を無視した値付けをしているために高すぎて売れ残っている土地。4)整地もインフラ引込みも終わっているが値段が割高な「分譲地」。こういった土地のなかから、我が家にとって「より価値のある(=売値以上の価値を見いだせる)物件」を選ぶことになるわけですが、実際、我が家では結果として上記の1)〜4)、すべてのパターンの土地を真剣に検討することになりました。