1.自分は人様の役に立っている。
2.自分はプロフェッショナルなことをしている。
3.この入力をすることによってみんながすごいと驚いてくれる(←もちろん母がお友達に頼み、「渡はエクセル触れるようになったら、褒めてあげてくれない?」と越後屋よろしく、お友達に頼んでいます)
ということが一番の彼のモチベーションのような感じがします。
大学数学を取る時も、
「自閉症が大学なんて、大変なんだから、自分の趣味ですればいいじゃん。」という人もいましたが、ちがうんです。渡がしたいのは、自閉症であってもみんなと授業をうけれ、難しい問題が解けたときなど、みんなとその喜びを分かち合いたいんですね。
やっぱりこれは、渡の周りの人が、みんなが一丸となって褒めたり、お礼を言ってくれたり、してくださったからだ。怒るのも褒めるのも、やっぱり家族以外の人も参加してくれると効果は全く違います。ありがたい限り。これは、自閉症だって人さまの役に立てば、嬉しいっていうこと。
こんな渡が、3月の月末を迎えてしまって、入力するものがなくなってしまった…。終了を迎えたわけですね。渡がぼそっと、片言の言葉で私に言った。
すごく楽しかった。けど、寂しい…。
とつぶやいておりました。そんな渡は、寂しさを紛らわすために、レストランの待ち時間まで公文をしている。
楽しいことが見つかってよかったね。渡も人様の役に立ってよかったね、とただひたすら思う母でした。