小学生時代の話。30年前の今頃の時期、親の転勤で引っ越すことになりました。先日の記事で、用事をしていてテレビを見逃したという話を書きましたが、その用事と言うのは、引越しの荷造りをしていたんです。というわけで、6月中旬、私は転校をしました。1学期の3分の2が過ぎていて、とても中途半端な時期でした。私は元々喋るのが苦手だけど、新しい環境に馴染めず、ほとんど誰とも喋らず、1学期の終了式をむかえました。この学校での初めての通知表、見てビックリ。5段階で、1と2ばかりの酷い評価でした。悪かった理由として考えられたのは、学期の途中から来たので、評価を判断する材料が他の子に比べて少なかったということ。それに、授業中の発表とかは全然出来なかったし。しかしそうだとしても、この学校に来てから受けたテストは全部良い点数を取っていたので、こんなに悪い評価を付けられる理由が分かりませんでした。あまりにも悪すぎたので、「先生が評価をつけ間違えたにちがいない」と思うことにしました。しかしそれから数ヵ月後(2学期)。保護者面談があって、先生と母が話す機会がありました。私はその場にいなかったので、これは母から聞いた話です。先生は、私に悪い評価を付けてしまったことを、謝ったそうです。先生が言うには、間違えたのではなく、わざと悪く付けたんだそうです。私に悪い評価をつけた理由は「頭悪そうだから」だそうです。先生がこんなこと言うなんて、今の時代なら問題になったかも。全然喋らないし、いつもボケーっとしているので、「頭の悪そうな子だなあ」と思って、テストの点数を見ないで、「この子は頭悪いにちがいない」と決め付けて、悪い評価をつけたそうです。しかし2学期になって冷静に見ていると、テストでは毎回良い点数を取っていることがわかって、「しーさんがこんなに勉強できるとは思ってもいませんでした!頭悪そうなのに、本当は出来るんですね。申し訳ありませんでした」と母に謝ったんだそうです。母からの伝聞なので、本当に先生がこんなことを言ったのかどうか分かりませんが、「頭悪そう」と言われたことが、私はすごくショックでした。ちなみに2学期以降の通知表の評価は、1学期に比べればかなり上がりましたが、そんなに良くもなく・・・やはり、授業中に発表しなかったり、ボケーっとしていると、いくらテストを頑張っても、良い評価はもらえないようです。