渡のファイナルが終わりました。最後のクラスの教授は、テストの後にすぐに成績発表してくださり、Aを頂きました。一番最後のファイナルだったので、教授もすぐにグレードを出してくださった訳です。渡はもう万遍の笑み。
とりあえずファイナルが終わったので、渡に「何がしたいか?」と聞いたら、「B.B.Q」
もう1年間大学に通った事だけでも充分なので、なんでも食べさせてあげたい母。夕飯は”ご褒美BBQ”になりました。大満足で笑いっぱなしで食べておりました。
私は美味しいワインを開けて、幸せな気分で、夜にコンピュータに向かうとすべての成績が出揃っておりました。
一番、渡が力をいれていた数学のファイナル。みるのも怖かったのだけど、渡は、気にせずバンバンみるので、見えた。なんと94点。すごい!
お姉ちゃんのMath Kingのおまじないが効いたのかも。ここにエキストラに大量に出した宿題が少し含まれるので、満点になるかと思います。エキストラの宿題も「宿題」と名前がつくと完璧にやってしまう渡。とにかく真面目です。
すべての成績にAが並び、GPA(Grade Point Average:成績評価値)は、4.0でした。渡の大学は、4.0以上はないので、日本でいうオール5ですね。
渡の学校は、前期後期の2学期制です。前期の成績も4.0でしたので、1年間の総合成績は4.0です。今回は、初年度ということもあり、スケジュールをタイトにせず、得意科目を多く取っているのもあります。さらに、職業訓練のプログラムをこなしながらですので、普通の学生より忙しかったかも。
けど、これは、彼ががんばった事もありますが、それ以外にこの時代に生まれて、ラッキーだったということもあります。
最近の大学は、宿題はほとんどがオンラインで提出できること、鉛筆を握りしめて綺麗な字で書かないといけないという昔とは違いました。
微細運動が苦手な彼は、字が余り綺麗じゃないのです。彼にとっては字を書きながら問題をするということは、2つの違う事を同時にするということです。たぶん、私にとっては、逆立ちしながら問題を解く感じでしょう。鉛筆を持って書くというのとキーボードのタイプ打ちは脳の違う部分を使うそうですので、渡は鉛筆を持って書くという脳のほうが発達が遅れている訳です。けど数字は早い。これは小さい時から公文をやっていたので、早くかける様になりましたが、途中の計算を書くくらいなら頭の中で計算してしまう方が早いので、すごい勢いで計算して途中の式は抜かしてしまいます。最初は数学の先生もカンニングをした、と疑っていた様でした。
さらに、iPadで
Voice4uを使い、大学での彼の行動やスケジュールをすべて管理してくれましたので、できたこと。休憩時間はiPod touchで好きな動画などを見て、気持ちを落ち着かせて、気分を変え、次の授業に向かった事もよかったです。万歳!!アップルでした。もしPCがなく、iPadもつかえず、iPod touchも持参できなければと思うと、ぞっとします。高校の時は、Wi-Fiが学内でつながっていなかったので、使えませんでしたが、大学は大丈夫だったことも強みでした。
大学は一日も休みなく、通いました。クラスに遅刻することもありませんでした。
詳しい事は後日にでも記載しますが、ここまでできたのも、小さいときから、「がんばれ。」「できるよ。」「渡、すごいねー。」「えらいね。」などと褒めて、渡を受け入れてくれたまわりの方達のお陰です。小さい時に「できない」とか「駄目だ」と言われていたら、渡自身も自分の力を信じる事ができなかったでしょう。確かにそういうことを言う人もいましたが、応援してくれる人が多かったのも彼の今の成功があるのでしょう。小学、中学、高校と「渡は、できない。」と学区が言い張ることもありましたが、私自身が冷静に手順を踏んでまさに戦って、彼が必要なサービスを取れた事も今の彼を生み出したということに、少しは力になっているかも。本当に主張すべき事は主張してよかったと思います。
皆様のお陰でここまでこれた渡です。ありがとうございます!
今日は一日超ご機嫌な渡です。
10歳まで、昼夜問わず家から脱走し、私も3時間しか続けて眠る事ができず、過労で病院に行き点滴を打った事も何度かありました。(余談ですが、アメリカの点滴は1本$600でした。高かった:笑)
さらにご近所へ無断で入ったり、スーパーの陳列をすべて落としたり、ご近所中に水を撒き、お友達の家の棚の中の物をすべて出したりし、叫びまくっていた子どもが、ここまで落ち着くとは思ってもいませんでした。
1歳の時の渡の目標は20歳までに「こんにちは」が言える事でした。
まだまだ問題行動はありますが、とりあえず、
「よかったね!渡!!おめでとう!」