6年。  (補足あり)

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Nice!

来月で、ブログをはじめて6年が経ちます。障害に対する気持ちは大きく変化したので、昔のブログを読むと、今の考え方と真逆の事を書いてることもあって、「なんでこんなこと書いたんだろう」って恥ずかしくなったりもする。始めの頃は講演会や勉強会にも行ってたし、親の会にも参加してたし、良さそうな支援本を本屋で見つけるたびに買って読んでたし、かなり頑張っていたと思います。周囲の方々に障害を理解してもらえない・・・と悩んだ時には、「まず自分から動かなければ」と考えて、地元の新聞社に理解を求める手紙を送り、掲載してもらったこともありました。でも、周囲の理解は、何も変わりませんでした。当時のブログにも、『しかし、いったいどれだけの人が、この小さな記事に気づいて、読んで、発達障害を知ろうとしてくれるだろうか』と書いているけど、その不安は的中し、気づいて読んでくれた人は実際少なかったように思います。たぶん、関心のある人以外は、こんな記事は読まないのです。ご近所さんや幼稚園のママ友も、この地元新聞を取って読んでる人は多いはずなのに、誰も私の投稿に気づいてませんでした。(堂々と居住地と本名を載せていたんですけど。)唯一気づいてくれたのは、発達障害支援センターの職員さんです。「新聞に投稿してましたよね?見ましたよ!」と言ってくれて、「気づきましたか?誰も気づいてくれなかったんですけど・・・」と私が言うと、「私はこういう仕事をしているので、発達障害や自閉症などの言葉に敏感で、どんな小さな記事でも必ず気づきます。でも一般の人は気付かないでしょうねぇ」・・・と言ってました。そうなんですよね。けっきょく読んでくれるのは、元々関心のある人だけだったりします。かく言う私も、今はネットニュースなどの見出しで、発達障害に関係する言葉があれば必ずページを開いてじっくり読むし、テレビの番組欄に発達障害関係のタイトルを見つけたら必ず録画するけど、発達障害を知らない頃の私だったら、きっとスルーしていただろう。また、発達の遅れを心配している母親の会を定期的に開く計画もあったけど、人が集まらなかった・・・と言うか、一応何人か集まるけど、親の会のメンバーと全く同じ・・・つまり、元々発達障害を勉強してる人しか集まらず、それなら親の会と変わらないねってことになりました。当時のブログには『何もしないよりはマシ。ダメ元でも諦めずに何か行動を起こしてみよう』『理解や支援の遅れを嘆くだけでなく、何か私に出来ることはないだろうかと、日々考えています』と、かっこよく書いちゃってるけど、けっきょく何もできていない。そんなこんなあって、前向きに考える気持ちが薄れてしまって、そもそも私は自主的に動ける人間じゃないのに、かなり無理していたところがありました。無理していることに気付いた途端、前向きなことは書けなくなり、ブログは続けたいけど、人に読んでもらうような立派な内容は書けないなぁ・・・と悩みました。だけど、今思うのは、発達障害を前向きに捉えて頑張ってる人がいるのも事実だけど、私のように前向きに捉えられない人がいるのも事実で、その気持ちをそのまま発信することも、そんなに悪いことじゃないかな・・・と、今はそんなふうに思えてきました。まあ・・・考え方はいろいろ変わるので、ここに書いたことも、あと何年かたつと「何でこんなこと書いたんだ?」って思うのかも。(補足)私の手紙が新聞に掲載されたのは、本当に小さな記事で、見出しの字も小さくて、(新聞自体が小さな地方紙です)「発達障害」という言葉を普段から気にしている人じゃないと見逃してしまうだろう・・・ということを書いたのですが、これは2008年の田舎の出来事なので、発達障害という言葉が以前より浸透してきた今は、違う状況になることも考えられます。誰も読まないなんてショックだというご意見を頂いたので、補足しました。このブログ読者には、すでにメディアに載った方や、これから載る予定がある方もいるのに、その方たちが不安になることを書いてしまって、すみませんでした。