「はい、サンタさんからのクリスマスプレゼントだよ」「???サンタさん、来たの?」「サンタさんはお父さんとお母さんです。 サンタクロースっていうのは、子供のお父さんお母さんなんだよ。 今までサンタさんにお手紙書いてくれてありがとう」「へえ、知らなかった」「全然、知らなかったの?」「うん、全然」「お友達とか、そういう話、しなかったの?」「したことあるけど・・・おお!やった~! DSだ~!!!」今までのび太は毎年、欲しいプレゼントをサンタクロースへの手紙に託して書いていた。一度、2年生くらいの頃、「本当はサンタさんっていないんでしょ?」と聞かれたことがあった。「ええ?そうなの?いると思うよ! だって、ニュースで『サンタさん、プレゼント配達に出発』 って、やってたでしょ?」「ああ、そうだよね~」なんて話しをした事もあった。その後、「○くん、『サンタクロースなんていないんだ』って言ったら 次の年からプレゼントもらえなくなっちゃったんだって」「そりゃそうだ、サンタさんを信じていないのに サンタさんがプレゼントをくれるはず、ないよ」「そうだよね~ボクはいるって信じてるもん!」そして、過去記事にも書いたようにその年のサンタさんからのプレゼントにサンタさんからのメッセージを書いた。過去記事は→こちらしかし・・・のび太ももう、5年生。11歳。私よりデカイサイズの靴を履くのび太にいつまでラブリーな夢を語れるか、私自身が自信がなくなった、というのもあるし。そろそろ真実を知ってもきちんと受け止められるだろう。それに、もう、限界だ。・・・ということで、冒頭の「カミングアウト」になった。私と旦那の予想では、いくらのび太とはいえ、「本当はサンタさんなんていない」って知っていながらも、「いない」なんて言ったらプレゼントがもらえなくなるかも、ということで、「サンタさんはいない」とは言えない(言わない)でいるのかも・・・なぁ~んて思っていたのだ。しかし、「本当に知らなかった」らしい。こういうところが、のび太の純粋でいいところなのかもしれない。だけど、あまりにも純粋すぎて疑う事も知らなくてそれはそれで心配の種でもある。だけど、とにかく、親として一段落をつけた感じがする。だけど・・・一言、付け加えた。「プレゼントは確かにそれぞれのおうちの親がするけど サンタクロース自体は、いるんだよ。 プレゼントは実際はサンタさんからじゃないけど サンタさんって、ひとりひとりの心の中に いるっていうことだけは忘れないでね。 『サンタさんなんかいない』なんて言う大人には ならないで欲しいな~」・・・言いながら、「意味、分かるかな~?わかんないよなぁ」と思いつつ話したけど、「うんうん、そうだね」と、一応、相槌は打ってくれた(笑)のび太が心の中で実際にどう受け止めたかはわからないけど。でも、ふと、思った。私たちはのび太にサンタさんの夢物語を演じていたようで実は、私たちのほうが、のび太からサンタさんの夢の話を体験させてもらっていた気がする。今までサンタクロースでいさせてくれて、ありがとう。たくさんの夢を与えてくれたのび太はサンタクロースのようだ。サンタクロースのように周りの人に幸せを分け与えてくれるのび太。今のままでキミは大丈夫。そんな事を思った、クリスマスでした。