のび太はあまり・・・というか、今まで私はのび太が何かに怒る、とか怒りをあらわにする、とか嫌いな人の悪口を言う、とかそういう感情を表現している姿をほとんど見た事がない。去年、散々、いじめやら嫌がらせやらが続いた時にはさすがに「やられたこと」や「辛かったこと」を号泣しながら話したり、「絶対に許さない!」と叫んでいたりはしたが、「その瞬間だけ」なのだ。ちょっと時間が経てば、その話しを聞き返しても「嫌な気持ちになるから、もう言わないで」とその「怒り」や「悲しさ」の気持ちを遠ざけようとしていた。私に叱られても、ほとんど言い返すこともない。私の勘違いで理不尽な叱られ方を何度か経験しているが(ハハハ・・・失礼・・・汗)それでも反抗的になったり、口答えしたりなどしないのだ。時々、「今日、学校で大変な事件が起きて、 スゴイ大騒ぎになったんだよ」なんてオモシロそうな(失礼)揉め事がたまにクラスで起きても「でも、ボクはそこには行かなかったよ。 だって、みんな怒ってて怖いし、メンドクサイし」と、他人の怒りや騒ぎの様子が苦手。テレビ番組で誰かが激怒している様を見ても目をそむけたり、部屋から逃げ出したりするし。平和主義で温和、いつも穏やかな気持ちでいたい、それがのび太なのだ。・・・・・と、思っていた!かなり前の話だが、のび太が新型インフルエンザになり、学級閉鎖で1週間、休んでいたある日。すっかり回復したのび太とお昼ごはんを食べていた。テレビは、♪お昼休みは~の「笑っていいと○!」だ。その日のテレフォンショッキングはAK○48。イマドキの女の子たちが48人?登場した。司会のタモ○さんに「一人ずつ、名前と好きな言葉で自己紹介して」と言われて順番に自己紹介し始めた。「○△×子です♪好きな言葉は『希望』です!」まあ、この辺まではよかった・・・「○○△子で~す!好きな言葉は『焼肉』ですぅ~!」「◎◎☆子です~好きな言葉は『肉食』です」だんだん、意味不明、訳のわからない女の子達の言葉に持っていた箸をグーで握り締め、「んぐぅ~~~~~~!!!(怒)」と、怒りあらわにしだした、のび太。「なんだよぉ~!!!訳わかんないしっ!!! なんなの?!この人たちは?! んもう、チョーイライラするっ!!!」母は、のび太がこんなに怒りをあらわにしたのを初めて見たよぉ~!でも、確かに私もイライラした(笑)「ハハハ、どんなところがイライラするの?」と、聞いてみた。
「『~~で~すっ
』っていう、喋り方と 『好きな言葉』で『焼肉』とか『肉食』とか 訳わかんないしっ! 変な事、言ってるのに平気なところがイライラする! それに、ぎゃーぎゃーってうるさすぎる!」全く同感。いやいや、穏やかなのび太の心を苛立たせる女の子達よ・・・しかし、初めてあんなにも怒った姿がイマドキアイドルの言動に対して、というのがなんとも可笑しかったよ。