奇跡の舌を持つ男。な話

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Nice!

ひな坊は知らんまに足し算ができるようになっていた。どこで覚えたのだろうか?さて。僕は大阪出身からなのかうどんが大好物だ。生醤油で食べる讃岐系もいいがやはりうどんと言えばダシで食べるのが一番美味しい。我が家は必ず味付きあげととろろ昆布と油かすが常備されている。先日、ひなママが用事で出かけていたのであげを三角に切り油かすにさっと火を通しネギを切って下ごしらえをしさぁ作り始めようと調味料入れを見るとヒガシマルが無い。うどんスープが無い。ヒガシマルさんのうどんスープが無い。これは大ピンチ。うどんダシを作る自信が無い。下ごしらえをしたのでもう後戻りは出来ない。突き進むべく過去の薄い記憶をたどり作り始めた。お湯を沸騰させてカツオと昆布の合わせだしの粉を入れ醤油、みりん、酒、塩、お酢と次々に投入し味見をすると得体の知れない味になった。悪戦苦闘しているとひな坊がきてひな坊「あじみさせて。」トット「え?うん。はい。」小皿に入れて差し出した。ひ「ちょっとあまくないなぁ。」みりんを入れようとするとひ「ちーがーう!あまくないの。」と言って砂糖を指差した。少々入れてまた味見をする。ひ「うーん・・・こくないなぁ・・・」濃くないのか。薄口醤油を少々。コックが味見。ひ「うーん・・・からくないなぁ。」塩少々。味見をしひな坊はその場を立ち去った。まさかと思って味見をしてみるとヒガシマルうどんスープができあがっていた。これにはさすがにビックリしたのと同時に自分の貧弱な舌にもビックリした。将来、ヒガシマルさん奇跡の舌を持つ男を雇ってくれませんかね?(汗)