のび太のクラスでは「朝学習」なるものがある。まあ、簡単なドリルのテストをする。そして、隣の席の人と交換して丸つけをするのだ。1学期、Aちゃんという聡明な女の子が隣だった。のび太はいつの時代も隣の席の女の子にかいがいしくお世話してもらってここまで成長してきた(笑)先生方も気を利かせてくださってか、世話好きでしっかりした女の子をのび太の隣に配置してくださる。ありがたい・・・そのAちゃんは、漢字ドリルの採点の時、のび太の乱雑な漢字を細かくチェックしてくれて、「↓は、はねること」とか「きちんと消して書かないと正しく見えません。 今日は特別、○にしました。」などと、先生以上に丁寧に採点してくれて、一文字ずつチェックしてくれたのだ。ありがたい・・・・・・で、のび太もAちゃんは厳しくチェックする・・・と思ったらしく、割と丁寧な文字を書くようになった。そして、2学期・・・幼稚園から一緒のMくんが隣になった。初めて隣が男の子(だと思う)Mくんは幼稚園の頃からのび太と気が合うタイプ。絵を描いたり工作したりが大好きなMくんは、幼稚園時代、折り紙、あや取り名人と呼ばれていたけど、ひとりで放浪しては誰とも遊べなかったのび太を「一緒に遊ぼう」と誘って、向かい合って、でも、それぞれ違うものを作っていた(笑)ものづくり好きの血が呼び合ったのか(笑)記事にもしましたが、去年、のび太が散々、嫌がらせされていた時に「のび太、そんなヤツ、無視しろ!」と、のび太に何度も助け舟を出してくれてた子がMくん。そのMくんが隣の席になった。で、朝学習の漢字ドリルを久しぶりに持ってきたのび太。Mくんも細かくチェックしてくれて、乱雑なのび太の漢字を、厳しく採点してくれた。そう。担任の先生だと、○にしてくれるものも同級生は容赦ない。でも、それでいいのだ。ありがたい。のび太は決して字が下手なわけではないと思う。だって、のび太は書写コンクールで毎年、金賞を取るのだ。(特選、金賞、銀、銅、入選、の順)特選は大抵、習字を習っている人が取るのだから、金賞はかなり「字のうまい子」に分類されてもいいはず。しかし、書写以外の時の文字と言ったら、別人の文字のように、とんでもない文字を書くのだから本当に困ったものなのだ。・・・ふと、汚い殴り書きのようなのび太の名前の脇に赤ペンの小さな文字でなんか書いてある・・・「字が・・・・・・」んん?よ~く見ると・・・・・「字がきたない」と、申し訳なさそうに、小さく小さく、書いてある(爆笑)確かにきたない字・・・だって、名前すら読めないくらいの乱雑さ・・・親の私だって、あきれ返るほどの殴り書き状態の字・・・「の・・・のび太・・・(呆) Mくんだって読めないほどきたない字なんだよ・・・ わかったでしょ? Mくん、申し訳なさそうにこんな小さい字で書いてくれて 本当に恥ずかしいことなんだからね~!」「・・・うん・・・でも、ちゃんとMくんにも言われたよ。 『汚くて読めない字だな~』って」あっけらかんとして、言うな!!!Mくん、のび太の隣にいる間に、厳し~~~く、チェックして注意してやって下さい!お願い!