結婚して丸1年経った時、不正出血が続いて恐る恐る産婦人科に行った。子宮内膜症が原因の卵巣膿腫で両側の卵巣が巨大に腫れてた。あまりのデカサに子宮も押されて変形しているし、左右どちらの卵巣がでかいのか、解らないほどだった。医者「あああ~~~これはかなりの重症ですよ。 生理痛もひどかったでしょ? いや、生理日以外でもかなり腰痛も腹痛もありましたよね?」「えっと~生理痛もありましたけど、 こんなもんなのかな~って我慢していました。 他の人もこういうものなのか、って。」医者「ハハハ~確かに他の人がどれくらいの生理痛かなんて わかんないからね~ それにしてもかなり普段でも痛みとか苦しさとか あったはずなんだけど、よく我慢できましたね~」「女性はみんなこういうものかと思って。 痛かったのかな?よく覚えていないです」医者「ええ?!まさか~覚えていないわけないでしょう~?!」「・・・ハハハ・・・汗」私は痛みの感じ方が弱いらしい。普段でも知らないうちに脛や膝にビックリするようなデカイ青アザを作っていたりする。もちろん、ぶつけた記憶もない。小学生の頃、あまりにも足や手に青アザが多数あるので親が血液関係の重い病気じゃないか?!と病院に連れて行かれたことすらある。さて、そんな私の息子、のび太は1,2年生の頃までは指のさかむけからチョビット出血してもこの世の終わりのように七転八倒し、大騒ぎで痛がり、泣き叫んだ。1年生の時、授業中に「痛い~!!指から血が出た~!」と大騒ぎし、保健室に連れて行ってもらったら傷でも出血でもなく、赤ペンがチョン、と指に付いたものだった・・・・・という、逸話もあるのび太。そんなのび太も学校で他の子たちがもっと派手に怪我をしている場面を経験するようになってか、だんだん、ちょっとの傷や出血にも大騒ぎしなくなってきた。ジャングルジムのてっぺんからのび太の目の前に落っこちて腕を骨折した友達。「腕が逆の方向に曲がっていたんだよ!」休み時間にふざけて机の角に額をぶつけて流血した友達。「おでこから顔にいっぱい血が流れてたのに ○くん、泣かなかったんだよ」こんなのび太にとってはグロイ場面でも大騒ぎせず、泣きもせずにいる同級生を間近で見ていれば指のさかむけやら、転んだ擦り傷程度で大騒ぎしなくてもいいんだ、と学習しているんだろうな。だんだん、転んだ時、ぶつけた時、「いって~~~っ!!!」と、必ず言うようになった。泣かない。きっと、他の子がそういう感じでやり過ごしているのを見て、経験して、自らも実践しているんだろう。この程度だったら、大丈夫泣かなくても平気なんだ って。・・・・・でね、痛みの感じ方の弱い私はどの程度が「ヤバイ痛み」なのか、未だに解らんのだよ。自閉圏の人間は確かに痛みに鈍い人と痛みに敏感すぎる人といるらしい。が、じゃあ、どうしたらよいのだ?!まあ、外科的なものは何となく見た目で判断するけど内臓疾患の痛みってのはホント、解らん・・・・・・・・で、卵巣手術から10年後、またまた卵巣膿腫、かなりデカクなってから手術しましたよ。やっぱり、気づかない・・・というか、気づけない。