待合室

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Nice!

今週はやや荒れ模様?の一週間でした。荒れたのは、待合室の模様でして…。昼休みや、一日の診療が終わった後の待合室に行くと、嵐の後のような状態…ということがたびたびでした。木製のドールハウスの木ねじがすべてはずれて、屋根も壁もバラバラになっていたのを目撃した時には、さすがに驚いてしまいました。そのような行動をしてしまったお子さんを責めたいわけではありません。ただ、そのようなアクションをコントロールできないことがやはり難しく大変なのだという思いです。数年間同じ場所で診療をしていますが、待合室の風景もだんだんと様変わりしていくのだなあ…と漠然とした心配にとらわれることがあります。「ADHDだから」「発達障害だから」「まだ小さいから」「言ってもわからないし」「できないのは仕方がないから」という理由で、子どもたちが社会的なルールを学ぶ機会を逃してしまっているとしたら残念なことです。お片付けをする、お手伝いをする、というような社会スキルはある日突然できるわけではありません。時間をかけて仕上げていかなければならないことがあります。そのプロセスこそが大事なのだと思います。厳しいことを申し上げるようですが、社会スキルを獲得するために、子どもたちのできないことを一つ一つ手取り足取りできるようにしてあげるのは、大人の責任ですね。大人が努力を放棄せず、一生懸命こどもたちに付き合って、できないことを少しずつできるようにしてあげる時間や労力を惜しまないことが大事なことなのではないかと待合室の風景を見ながら思ったりしています。