大学進学への道。

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Nice!

私の回想録をシリーズで書いてます。まだアスペルガーという障害を知らなかった頃の出来事です。以前書いた話と被ってる部分もありますが、改めて詳しく書き直しています。続き~短大2年になって周りが就職活動を始める中、私は大学進学を目指していましたが、そのことは誰にも言いませんでした。言わなかった理由は、反対されるのが嫌だから。それと、落ちたら恥ずかしいから・・・です。こうして1人でこっそり受験勉強しながらも、周りの空気につられて、就職試験も受けてみることにしました。すると幸か不幸か、大手企業から内定をもらいました。さすがにこれには、大学進学の決意が一瞬揺らぎました。大学に行きたい理由の一つは「周りの人を見返したい」ということですが、わざわざ大学へ行かなくても、大手企業に勤めることで充分見返すことができるではないか。しかも内定は確定しているけど、大学は合格する保証が全くないのだから、安全な道を行った方がいいのではないか。ということで散々悩みました。でもけっきょくは、内定を断りました。安全な道よりも不確定な道を選択しました。そうまでして、大学進学にこだわった理由は何だったのか・・・やはり私は、社会に出るまでの猶予期間を長く持つことが必要だと思ったのです。子供の時からずっと、家庭や学校という小さな社会の中でさえも、生きづらさを感じながら過ごしてきました。そして短大生になって初めてアルバイトを経験して外の世界に触れてみたけど、自分が思っていた以上に役に立たない人間だと痛感し、愕然としました。こんな状態のまま社会人になったら一体どうなるんだろうかと・・・・考えたら怖くなりました。だから社会に出る前に、もっと立派な学歴や資格を獲得し、そして自分探しをしながら社会に出る力を身につけよう・・・と考えました。そうこうしながら、ついに受験本番を迎え、そして無事に合格することが出来ました。しかし喜んだのも束の間・・・初めにぶつかった壁は、家族との不和、そしてお金の問題でした。