高校の成績は、得意・不得意の差が顕著に現れていました。小中の時も得意不得意はあったものの、暗記で何とかなったので、結果には大差なかったです。でも高校ではそうはいきませんでした。得意だったのは数学。 苦手なのは国語と英語と社会と・・・ほかにも色々と。計算は出来ても文章問題や図形問題は苦手という人の話をよく聞きますが、私は計算も文章問題も出来たし、ややこしい図形問題を解くのは楽しかったです。とは言っても高校は人数が多いので、上には上がいる。私より数学が得意な子はたくさんいたので、それなりの点数を取っても全然評価してもらえず、自信を失うだけでした。だから高2のコース選択の時には、文系科目が苦手なのにも拘わらず、敢えて文系クラスに進みました。この選択は正しかったと今でも思ってます。私の思惑通り、数学が得意な子の少ない文系の中では、私は何とか上位レベルの点数に達することができて(数学のみ)、自信を取り戻しました。ですが、他の科目はさっぱり出来ませんでした。人生初の0点を取ったこともあったし、クラスで最下位なんてこともしばしば・・・。特に国語や古文漢文は意味不明で何のことやらさっぱり・・・だけど週一で行われていた漢字の小テストは、なぜか私だけ毎回パーフェクトでした。(小テストは範囲が狭いのでカメラアイが働いたのかもしれません)一部だけ出来て、他は全部ビリに近い状態でしたので、総合の成績順位は毎回とても悪かったです。なので、自分の名前が載ることのない「上位者リスト」が中間期末テストのたびに掲示板に貼り出されることを、とても鬱陶しく思っていました。マグレでも起きない限り載ることはないと思ってましたが、2年生の時に1度だけマグレが起こり、名前が載りました。後にも先にもこの1度だけです。私は貼りだされた上位者リストの前を何度も通り、何度も自分の名前を確認しました。しかし・・・その様子に気づいた先生が、余計なことをしてくれました。そのリストを、掲示板から剥がして私に渡しました。「嬉しそうやなあ。これ、記念に持って帰ってええよ~」・・・って。違うってば先生!私は名前が載ったことが嬉しいのではなくて、名前が載ったことをみんなに見てもらえることが嬉しいのである。剥がしたら意味無いんですけど(泣)・・・と思いつつも何も言えず、先生に言われるまま持ち帰りました。先生は良かれと思ってやってくれたんだけど、私はガッカリでした。