( お買い上げ票を作って お母さんに請求します )毎日、家でアルバイト(手伝い)をしています。仕事の内容によって 単価を決めています。はじめの頃は 「紙に書いて・・」などの支援をなるべく使わないで 「報告」する事が可能かどうか・・少し試してみましたが、言葉を表出するときに「助詞」を上手に使えないので やりとりがぎこちなくなってしまいました。そこで・・・「売り上げ伝票」を使おうと思ったのです。早速 100円ショップで探してみましたが、近所の小さな100円ショップには「お買い上げ伝票」のみでした。似たような物なので「体験」には差し支えないと思い、使うことにしました。アルバイトが終わるたびに、お買い上げ伝票に書き込んでいきます。お風呂からあがって 自分&パパの分のお茶の用意(麦茶)の用意をするのが 1日の締めくくりの仕事です。そこまで 伝票に書いて、合計金額を出し、私に請求をします。そのさいに 伝票の内容を報告して お金を受け取ります。まこちゃんは 現金出納帳に お金の出入りを記入します。( 現金出納帳です )今日、アルバイトのお金で ディズニーの本を買いました。579円でした。お店からレシートをもらったのですが、定価が580円だったのに 1円のおつりが嬉しくて貯金箱に1円を入れるときにうっかりと レシートを無くしてしまったようです。「レシートがないと いくら使ったのか わからなくなるよね。次からは 無くさないでね」と話をして、今日は 使った金額を記入して 残高を計算して記入。今日のアルバイトの入金を書いて 合計を書いて・・・今日のお仕事は終了です。一連の動きは 日常の動きに対して 記入する「物」を少し入れ変えただけにすぎません。伝票を書くことは 職業教育にもつながりますし、伝票を日付でとじておくことも 一連の作業になります。お金の出入りを出納帳に書くことは もちろん職業教育にもなりますが、今後、彼の生活の中で日々必要な行動になっていきます。少し意識のある家庭でしたら、もっと前の年齢から取り組んでいましたよ・・という事だってあると思います。我が家の場合は 成長のタイミングでこの時期になっています。すべての子ども達の能力は 平均して伸びているわけではありません。平均してのばそうとするのは 学校の先生くらい・・?と思いますが・・・できるところを停滞させて 遅くなっている部分に力を入れて・・・確かに普通はそうかもしれませんが、発達に支援の必要な子ども達の場合・・・突出した才能をのばすことが職業につながっていきます。できるところを停滞させることは=能力の喪失につながります=つまり・・・職業に使える能力を殺してしまうことで、生きていくことができなくなってしまうのです。突出した能力を伸ばし、遅れている部分はゆっくりとでもいいからスキルを伸ばしていく・・・遠回りのように見えて 一番 良いのだと まこちゃんの場合は そう考えています。(お子さんによって 全く違う方法が良い場合があります)家の中で使っている物には限度がありますが、簡単な簿記のように 伝票を発生させて 伝票整理の課題にも結びつけることは家庭内でもある程度はできるような気がします。でも・・・この簿記も 日本国内だけでしか通用しないものなので、日本国内で諸外国と同じような英文会計になったら通用しなくなるんですが・・・まだまだ日本国内は このままでいけそうなので、練習をしてみようと思っています。=ささやかな野望です=まこちゃんには迷惑なだけかも・・?(苦笑)今、まこちゃんが通っている学校では 事務系の求人が少ないということでしたが、全国的な求人の傾向は80%が事務系をしめています。養護学校で職業教育とがんばって指導をしている「製造業」関係の求人は ほとんどありません。例えばビジネス校では 職業に直結できるような教育を中心に職業教育を計画していますが、養護学校の場合は 学校にいる先生にどんなことができるのか=を中心にプログラムが組まれるそうなので、職業に直接結びつかない内容が多いです。こうなると就職の市場では 普通の養護学校がどうしても不利に思えてしまいます。それに・・・都内を6カ所に分けて就労を企画している事も 学校によっては知らないという現状もありました。私などは・・・研究会の片隅に ちょこっと入れていただいているだけなので 詳しい内容はわかりません・・それでも、わかることがあります。私の常識でおかしいと思うことは 社会的にもやっぱりおかしかった・・・という事です。就労コーディネーターの先生に 「とても不思議に思うのですが、地域では事務系がほとんど無いそうです・・」と伺うと 「あのエリアなら事務系の仕事はものすごくたくさんあるよ・・・なんでかな〜・・・仕事が無いわけないんだけど・・・?」というお話でした。そうか・・・やっぱり事務系の求人=多いんだ〜と思いました。現状では自力で開発か・・・と思いました。まこちゃんが 日々 できることを課題にして 1つ1つの事を経験につなげられるように、少しずつの積み上げを こつこつとやっていこうと思っています。