中学生シリーズ、続きです。中2までずっと成績は悪かった(勉強しなかった)ですが、高校受験を目前にした中3の時に、突然勉強を始めました。私は昔から虚栄心が強く、人からバカにされることが大嫌いで、いつか見返してやろうとずっと思っていました。私をバカにした人達より上位の高校に入れば見返すことができるだろう・・・と考えたのです。1年以上も勉強をサボっていましたが、そのブランクを埋めるのは、さほど時間はかかりませんでした。教科書や参考書をひらすら読んで暗記すれば、サボった分は、あっという間に取り戻せたのでした。先生達から「短期間でこんなに成績が伸びた生徒は初めて見た。どうやって勉強したの?」などと聞かれ、私は「教科書を読んで内容を暗記しました」と答えました。「教科書を読んだだけでどうやって暗記できるの?どうやったらそんなに成績があがったの??」と次々と質問攻撃にあいました。今にして思えば、私に生まれつき備わっていた「映像記憶能力」のおかげだったのでしょう。でも私は当時、それが自分だけの特別な能力とは知りませんでした。私にとっては当たり前のことでした。だから、「なんで先生たちは当たり前のことを聞くんだろう」と不思議でした。無事に高校に合格できて、「バカにした人を見返す」という目標を果せてすっきりした気持ちで、中学を卒業しました。二次障害は収まったようにも見えます。しかしその後の高校生活では、誰の目から見ても明らかなほど、私に言動に大きな変化が起きました。中学生シリーズ、いったん終わりです。