中学生時代。その2

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Nice!

何も無い平和な学校生活とは裏腹に、家庭では重い空気が流れていました。詳しくは書けませんが、父も母も兄も、壊れかけていました。あの頃は私がいちばんまともだったかもしれない。父は鬱病で入院してしまいました。会社側はそんな父を心配して実家近くの職場へ異動させることにしました。身内や知人の多い場所の方が精神的に落ち着けるだろうという配慮なのでしょうけど・・私はもうウンザリでした。まだここに引っ越してきて間もないのに、また引越し?また転校?でも言葉で気持ちを伝えることが苦手だった私は、一言も文句を言いませんでした。兄は親にたくさん文句を言って荒れていましたけど、私は静かに親の指示に従うだけでした。この頃の私はまだ、「親の言うことをよく聞く従順な子」でした。その後何年か経って大人になったとき、暴れて窓を割ったり親に暴言を吐いたり・・・・私がそんな人間になってしまうことを、あの当時、誰が予想できただろうかつづく