いじめは心の病(5年生の家庭訪問②)

16
Nice!

C先生「のび太くんは本当に何に対しても いつも一生懸命ですよ。 授業も掃除も係りの仕事も 全てにおいて常に100%で向き合っています。」「そ、そうなんですか?」C先生「クラスの子たちが 『のび太くんは多分、今、授業でやってることなんて 簡単すぎるんだよ。 のび太くんってスゴイ難しい漢字とか算数とか 知ってるんだよ~』って言ってましたよ。」「・・・はは(笑)・・・いえ、でも、 興味の偏りが激しいので興味のあることは かなり奥深いことまで知っています。 でも興味の無いことに関しては 信じられないくらい無知ですから・・・(汗)」C先生「いいんですよ、それで。 それに何よりものび太くんは気持ちが真っ直ぐで 純粋で本当に心がキラッキラしてます! それを他の子たちもどこかで感じていて 『のび太くんみたいな子をいじめたりしちゃいけない』 って思わせる雰囲気があるんです。 それなのにいじめが続いてしまって、 だから子供達が無言のうちに ああいう学級会を私にさせてくれたのかもしれない とも思っています。」「そうですか・・・ 学年の半分の子達は幼稚園からのび太と一緒に 成長してきた子たちです。 幼稚園の頃はほとんど会話も出来なくて お友達に助けられてお世話をしてもらって ここまできたんです。 だから、のび太にいじめをする子の中に 幼稚園から一緒だった子はほとんどいません。 逆に幼稚園から一緒のMくんやYくんやTくんは いじめられている時もいじめの中から引き離してくれたり 先生に『可哀想だから助けてあげて』って 言ってくれたり・・・。 きっと小さいうちからのび太に感じている何かが あるのかもしれません。」C先生「ああ・・・いいお友達ですね。 でも、やっぱりのび太くんの 人として素晴らしいところを感じているからこそ 周りも手を差し伸べるんですよ。 周りの子はきっと、 のび太くんのような純粋さがまぶしすぎたり 羨ましかったりするんでしょうね。 それがいい形で表現できれば Mくん、Yくん、Tくんのようになるのだろうけど 負の力がかかると気持ちの弱い子は 逆に攻撃してしまったりするのが悲しいですが。」そうなのだと思う。「いじめ」というのはある種の心の病に冒された者の悲しい自己主張法なのだ。自分の心が病に苦しんでいるから健全すぎる心がまぶしすぎるのかもしれない。 そして異常な「いじめ」という醜い行動に出てしまう。だから人の心の裏を感じたりする術を持たない素直すぎる子たちに矛先が向く。悲しいかな、人間なんてその程度の弱い生き物だ。だからこそ、その「心の病」のウイルス駆除をしてくれる健全な大人がいなければいけないのだ。そうでなければいじめられる健全な心の持ち主はもちろんのこと、「心の病」ウイルスに感染していじめなんてしてしまっている弱い人間達も共倒れになるしかない。それは本当に本当に悲しいこと。4年生ののび太のクラスは本来「ウイルス駆除」をしてくれるはずの担任まで「心の病」ウイルスに感染していたせいで子供のウイルス駆除を怠ってしまった。そしてクラス中にウイルスを撒き散らしたまま5年生になりウイルスに蔓延した子供達のヘルプの声をいち早く察知したC先生が新学期早々、ウイルス駆除をしてくれた。それは本当は簡単なことなのだ。 被害者は去年の4年★組の子供達全員だ。ウイルス駆除をしてもらった子供たちは本来の明るく優しく生き生きした心を取り戻した。そして、4年生の時にのび太に自分がしてきた愚かさに後悔し、反省し、そして、とても傷ついている。大丈夫。のび太はみんなのことを許している。その証拠にのび太は今まで、「いじめはつらい。嫌だ。悲しい」とは言っていたけど自分をいじめた人のことを悪く言ったりは一度もしていない。そればかりか、「いじめられたことは嫌だったけど 本当に悪い人は誰もいないんだ」と言っていた。私は・・・・・心の中で恨み言ばっかり並べ立てていたけど、のび太の一言で、恨み言は全て、捨てた。・・・捨てよう・・・・・・・・いつか・・・捨てたい・・・(汗)・・・いつか、私ものび太のようにすべてを許せる真っ白い心を持ちたいと願っています・・・人として、私はのび太の足元にも及ばないんだなぁ・・・(恥)