細谷亮太先生 講演会

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Nice!

「輝けいのち~子どもたちに教えられたこと~」(杉田劇場ホール@横浜市)主催:NPO法人ゆっくりいそご細谷亮太先生の講演会に出かけました。細谷先生の著書やメディアでのお話には感銘を受けることが多く、いつかぜひ「生」でお話をうかがいたい!と思っておりましたが、嬉しいことにやっと念願がかないました。赤ちゃんは、神様から人間の子どもとして生まれていいよというライセンスをもらって生まれてくる。おひさまの光をあったかいなあと感じることやご飯を食べておいしいなあと思えることができると神様からOKが出た子どもがこの世に生まれてくるのだろう。そういうOKをもらってやっと生まれることができたということだけで私たちは十分「なかま」であり、なかまどうし連帯して命を大事にしなければならない。子どもは生まれながらになかまを大事にしよう、困っている誰かのために何とかしてあげたいという気持ちを持って生きているけれど、思春期になる頃には、いったんそのやさしさの「触角」をたたまないと、大人になるトンネルを通りぬけられないのかもしれない。しかし、いったんたたんだやさしさの触角は、また違う誰かのやさしさに触れることで再生することももっと伸ばしていくこともできるはず。それは、どんなに年をとってからでも可能なのではないか。・・・というようなことをお話されました。また、最近見送ったばかりの白血病のお子さんのエピソードには胸を打たれるものがあり、涙。ユングのシンクロニシティという考え方にも言及され、一つ一つのできごとも何らかの意味とつながりを持っている。何か「不思議なご縁がある」というようなことを例にあげながら、お話(物語)を作りながら私たちは暮らしている、ということもおっしゃっておられました。ちょうど心理学者の河合隼雄先生の本を読んでこれまで感じていたことに通じるところがあり、心にしっくりと納まって、大変共感できる内容でした。冷たい雨の一日でしたが、また子どもたちのために頑張って働こう!と元気をいただいて、ちょっとポカポカした気持ちをお土産に帰路につきました。