やっぱり通えないので・・・

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Nice!

P1000087-1.jpg( 停留所についたら逆方向に歩いて行ってしまいました・・しばし心を安定さています) 進路を再度考えることにして、学区のM特別支援学校に事前相談に行きました・・・すぐに学校に入ることが心理的に難しいかもしれないと想定して、少し早めにつくように出かけました。バスを降りると 学校とは全く逆の方向に歩いて行って・・・とっても暗い表情でかたまってしまいました。ベンチに座って20分くらい・・・ぼ〜〜っと風景を見ていました。「まこちゃん、今日は おかあさんと先生のお話だけです。お勉強はありません。だから、いっしょに行ってくれるかな?」となんども話をして、なだめて・・・ようやく学校にむかうことができました。特に学校に問題があるわけではなくて・・・まこちゃんと環境が合わないんです・・・S区に転居してきたときから連続して学校公開を見てきて まこちゃんが生徒達とふれあうたびに 小学校時代のことがフラッシュ・バックしてしまい・・怖がってしまうことがあり、学校公開にいくたびにその経験が重なってしまっていました。むずかしいな〜と私も感じていましたが、昨年度はとうとうフラッシュ・バックが炸裂して 大泣きしてしまったので、とても通えないと思って、違う教育環境を必死に探しました。いま、普通学級に交流で通えているし、勉強もがんばればどうにかなるかもしれない・・・そこに望みをかけたのです。普通の環境にようやく入ることができた この経験をのばしてコミュニケーションにつながえられるのではないだろうか・・・と思っていたのです。でも、まこちゃんが少し勉強ができても、得意なことだけで生きて行くにも 言葉が少ししか話せないしコミュニケーションや 判断・理解力には大きな課題を抱えています。自発的に○○ができない・・・というのは人工的に経験を作っていかなければ無理なことかもしれないと・・・まこちゃんの困り感の原点に戻りました。普通の友達といっしょにいたくても・・・高校生になった生徒達は 進学のことに必死ですし、思春期が炸裂中ですから、心のゆとりはありません。サポート校は不登校の経験がある生徒が多く、自分が学校に通うだけで精一杯の心のゆとりもない状態でしょうし・・・それに今の学校の環境も学級の仲良しのみんなの環境も他には求められる物ではありません。期待度が高いだけに失敗をすれば・・・考えただけでも怖いです・・・。もしも、勉強という形で教育を続けることが この先に可能であれば それは通信教育(ホームスクール等も含めて)で学び、専門学校や大学ということも考えられる社会状況になっている・・・かも?しれません。特別支援学校に通ったからといって、人生がプレス機にかけられるように決まっていくわけではないと考えました。心が成熟した時に就職をさせたいと考えているので 高等部を卒業する時期に どのように成長しているかを見極めて考えていけばよいと思えるようになりました。事前相談の1日目はなかなか学校に入れなかったものの、学校でお母さんと先生の話し合いという事に納得をしたら素直についてきてくれました。けれど・・M特別支援学校の教育相談室に行く途中で、授業から教室に帰ってくる中学生が横を元気な声をあげながら走っていきました=とたんに軽く緊張して・・・かたまりましたが、声をかけると教育相談室に入りました。先生が 「名前・住所等を書いてね」と項目の書かれたペーパーをだしましたが、まこちゃんは『お勉強はありません!』と断固として拒否をして 用紙を先生に戻しました。「すみません。今日は勉強はありません。先生と私が話をするだけです。と説明をしていたので・・・」と先生に話しました。「じゃあ、絵を描いてくれるかな?」という先生の問いかけにも抵抗をしめしていましたが、「お母さんが先生と話している間、絵を描いていてくれる?」と何度か私が話をすると〜『しかたないな〜』と言いたげなようすで しぶしぶと絵を描き始めました。学校にすんなりと入ってくれていたら、私も安心して通学ができるように どんな風にしていったらよいか考えようと思っていたのですが、まこちゃんの心は かたくなになっていました。教育相談の先生に いままでの事情や過去のトラブルで心配だったことなど お話をして、通うのがやはり難しいと考えることもお話してご相談しました。P1000091-1.jpg( 2日目は隣接した学区のT特別支援学校(高等部を見学に)行きました )隣接する学区にある高等部だけの学校を見学に行きました。電車1本で行けるコースと思って降りてみると、改札をでてすぐの駅舎の真横に 線路があって 急行が通過する駅なので、何かのトラブルで駅舎を飛び出したら すぐにはねられてしまう恐怖の環境でした=ので、通学路としては却下でした。別のルートを考えてみると電車を乗り換えて歩くか、少し先の駅(急行で約20分)まで行ってバスに乗る・・・という選択です。学校は 聾学校だった学校を知的障害の特別支援学校に改築したところで、設備も新しく 周りは住宅街で静かな立地なのですが、学校以外に何もありません。ちょっと不便なエリアです。生徒の上級生は 職場の経験に出ているので、人数が少ないところでの見学になりました。「学校は怖くありません。ぼくは 学校 大丈夫です。」と まこちゃんはにこにこ顔でした。学校を出る前に トイレに行ってらっしゃいと声をかけると 男女のトイレの位置が離れている設置だったのですが、迷わずにトイレに一人で るんるんモードでいけました♪環境としては 問題がありませんでした。通学には 使ったことがない路線なので 時間をかけて練習が必要になります。この学校を見学した後に その様子を報告にM学校に移動したのですが、停留所に向かっている途中でバスが行ってしまい・・・そして大粒の雨も降り出しました。傘をさしたら、偶然 タクシーが止まってくれたので 最寄りのJRの蒲田駅まで乗ることにしたら・・5分もたたないうちに 豪雨になりました。私たちがタクシーで移動中の時間は ほとんどの電車が止まってしまうほどの豪雨だったとニュースで知りました。品川駅からM学校まで大急ぎでしたが 電車の遅れもあって20分も遅刻してしまいました(大汗)M学校で校長先生も同席で話をすることになったのですが、まこちゃんは精神的に耐えきれなくなり、自分でもどうしようもないくらい制御がきかなくなってしまい・・・いつもは決して行わない行動を 爆発的にしてしまって・・私はどうしていいのかわかないくらいの状況になりました。私を突き飛ばし、物を投げ・・・話をしているのに部屋の電気のスイッチを何度も切ってしまったり・・・とうとう『まこちゃん(実名)は悪い子です』と大声で叫んで 手で顔をおおい、大泣きしてしまいました。それらの行動が何回かありました。限界を超えてしまい、精神的に耐えられなくなってしまったのがわかりました。学校の先生方は このような生徒も見慣れているのかもしれませんが、私には こんな状態までまこちゃんの精神状態を追い込んでしまい、我慢をさせ続けていて・・・今通っている学校にも通えない状態になったらどうしよう。。。と不安で一杯になりました。校長先生から 「もう1校、隣接した高等部のみの特別支援学校があるので、そこを見学して、まこちゃんに恐怖感がなく通えるようでしたら、通学に便利=自分で通学が可能な=学校を選択しましょう」 というお話を頂きました。でも、学区の越境というのは たとえば 学区とは違う学校が 道路を渡ってすぐあるとか、隣の駅が隣の学区の学校で 本来の学校がとても遠いとか そんな条件でしたら比較的 認められるのですが、今回のように まこちゃんの障害が及ぼす精神崩壊の危険があり・・ということでは認められることがとても難しいケースです。たいていは 学校に通えるように一生懸命にがんばって 学区の学校に通っていることが多いからです。今回は 精神科の先生にM学校に通えない事情について 医学的な見地から診断書を出していただくことになっていますが、それに加えて、今後のM学校に 教育相談に伺えない事情についても 診療情報を出して頂けないか・・・精神科医の先生に相談しようと思っています。今日は、実は・・・学校に行ったら→次はM学校に行かされる・・・と思いこんでしまったので、過呼吸気味で不安が強くなっているので、学校をお休みしています。「ちゃんとお勉強しないと くもんの英語は休んじゃうぞ〜〜〜☆」と いつも言ってちゃかしていることばに・・・まこちゃんは 大泣きしてしまい『英語にいきたいです〜いきたいのです』と大粒の涙がぽろぽろで 大変な状態になってしまいました。かなりの不安定な状態なので、学校を休んで・・・とにかく今週は 行き先は1日 1カ所限定で行動しなくてはならないと大反省しております。そんなこんなで 特別支援学校で通える学校を探して奔走しています。もちろん、M特別支援学校の校長先生は 学区の学校が一番だけれども、まこちゃんの事情は特殊なので、通える学校をと考えて・・・学校間の協議や 都の会議に 手を尽くしてくださいますが・・・学区を越境して 他の学校に行くというのは そうそう簡単にできるものではありません。まこちゃんが特別支援学校に通えるようになるために、たくさんの関係者の先生方が力を尽くしてくださっていることを とてもありがたいと思っています。これからも がんばっていかなくちゃ・・・と思って、今週は いろんな所を飛び回っています。