土曜日当直。準夜帯にうとうと仮眠したが、 NICUでの急変だとか早朝の緊急帝王切開立ち会いとその後のNICU入院処置だとかで深夜帯はほとんど眠れず。ベッドに入るたびにPHSが鳴る状態。朝からNICU直を若手に引き継いで、病棟回診だとか休日外来とかやって(実際はほとんど動けず周囲にはそうとう迷惑をかけた)、14時頃に帰宅した。ジロ・デ・イタリアの第14ステージをつけてみたが、うとうと居眠ってしまうのであきらめて睡眠。19時頃に娘に起こされて晩飯。風呂に入ってまた寝て、午前5時に新生児搬送で呼び出し。7時にいったん朝飯を食べに自宅へ戻り(徒歩5分なのがありがたい)、8時出勤して短距離の新生児搬送、その後は普通の月曜日の小児科外来。午後も受付時間外の外来をぼちぼち診て、夕方はNICU当直の先生が伏見まで新生児を迎えに行く間の留守番で23時まで居残り。居残り中もぼちぼちと時間外外来を診察する。片道1時間くらいの距離ではあるのだが、ちょっと難しい症例で、迎えに行ってうちで診断つけたあと他施設へ送り出し搬送となったので時間がかかった。日が変わる頃に帰宅して寝て、火曜朝出勤して午前はNICU担当、午後は外来担当、そのまま当直に入り、当直帯にはNICUでの眼科診察立ち会い。有り難いことに眼科診察でくたびれきった未熟児たちも準夜帯のうちに持ち直し、深夜帯の救急受診も急変もなく、いちおう眠れた当直だった。明けて本日水曜。朝から小児科の一般外来。午後ようやくオフ。で、この記録を書いてみた。最近は医療ブログはほとんど読まない。とくに医療崩壊を扱うサイトはまず読まない。読まなくても崩壊しかかってるのは分っている。こんな勤務が持続可能な業務であるわけがない。加えて、以前しばらくブラウザの表示フォントをHGP創英角ポップ体にしていたことがあって、あのフォントだと深刻な内容もなんとなく暗さ悲惨さ憤激催し度が薄れてしまってすっかりアンテナやRSSブラウザの構成が変わってしまった。でも墨東病院のこととか、ときにトピックになることがあると、怖いもの見たさ半分でむかし読んでいたサイトとかに手を出してみる。そして、「代わりはいくらでもいる」とか「まず汗を流せ、話はそれからだ」とかいった「一般」の皆様からのコメントを拝読してみる。やれやれと思う。まるで世間は変わっていない。怖いもの見たさで見に行って、じゅうぶん怖いものが見れたんだから、まあ目的を達したとは言えるかも知れない。もちろんそんな暴言コメントには腹も立つわけだが、そして私などが受けて立つまでもなく反論はなされているわけだが、しかしまあ、「何言ってるんだいまどき」みたいな怒りは、実は不正解なんじゃないかとも思う。正解の反応とは「え、ほ、本当ですか? いくらでも代わりはいるですと!? 朗報です。ありがとうございます。すぐ招聘に参ります。ぜひぜひご紹介下さい!!」ではないかと思うわけだが。もしも本当に代わりが幾らでもいるのなら大歓迎だ。医療が崩壊しているなんて些末な自説はいくらでも撤回する。撤回っていくらでもするものかどうかは知らんが。週末は土曜自宅待機、日曜日は日直当直。今月も自宅待機と日直当直で週末は全部潰れている。当直は9回。自宅待機は11回。なのに世間には「まずは汗を流せ」と言われるかたもある。その方の日常を拝察すると涙を禁じ得ない。どんな過酷な日常を送っておられる方のお言葉なのだろうと。