ある日、学校から帰ったのび太が、缶コーヒーの空き缶を持ってきた。「これ、拾ってきた。」我が家の近くに自動販売機がたくさん並ぶお店がある。その店の前を通って帰ってくるのび太の足元に落ちていた(あった)空き缶。「空き缶はリサイクルに 出さなくちゃいけないんだよ! それなのにさ、捨てていくなんてダメなんだよ」ごもっとも・・・。以前ものびパパとロック(愛犬)の散歩に出かけたときに、ドロドロの空き缶を持ち帰ったのび太。その時も・・・「空き缶はリサイクルに 出さなくちゃいけないんだよ! それなのにさ、捨てていくなんてダメなんだよ」・・・って力説していた。今、のび太はリサイクルマークが気になって仕方がない。たまにスーパーやコンビニに行くと、ドリンクコーナーでリサイクルマークや「アルミ」「スチール」などのマークをチェックして回るのだ。「どうしてビールはみんなアルミで、 コーヒーはみんなスチールなんだろう?」などと言う「なるほど」な疑問も持つほど、気になって仕方がないらしい。(コーヒーは温めることもあるため、強度のあるスチール、ビールもちゃんとした理由があるらしい)ある日、キッチンの収納の扉を開けて、なにやらゴソゴソしていたのび太。ここに缶やトレイのごみを分別している箱がある。「お母さん!アルミとスチール、一緒に入ってるよ!」「え?あ〜いいの。 のび太市では、アルミとスチールを一緒にして収集するんだよ」「え〜!信じられないよ〜」自閉症の子は、決められたことはきちんとしなければ気がすまない、正義感の持ち主であることが多い。またある日、冷蔵庫脇のプラスチックごみ箱をあさっていた。「ちょっと!何してるの?!」「この前、間違ってケーキのアルミホイルを プラごみに入れちゃったような気がしてさ〜・・・ 探してるんだけど・・・」・・・・・・・・・。「ケーキ食べた後、ごみに出したから、 間違ったとしてもそこにはもうないよ」「えええ〜!どうしよう!!」「大丈夫だってば。 ちゃんとチェックして、リサイクルするんだからね。 人間って、誰でも間違うことはあるんだよ。 だから、もう一度リサイクルするときにちゃんと チェックされることになっているんだから。」「そうなんだ〜よかった〜 でも、やっぱり間違えたのが気になって 仕方がないんだよね」とてもいいこと。いいことなんだけど・・・あまり縛られすぎて気にしすぎるのもね・・・ほどほど・・・で、いいんじゃないかな〜・・・この匙加減が親としても難しいところです。