聞こえてしまった・・・

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Nice!

前回の記事の反響が久々に大きすぎて驚きました。しかし、それだけ同じようなことを経験された方やあの記事の登場人物に怒りを覚える方が多かったと言うことでしょう。誰だって、明日、どうなるかわからない。ニュースの中の出来事が全てドラマか作り物という感覚でしかとらえられない人間にはなりたくない。何故か、私はこういう場面に出くわすことが多い。第三者のこともあるけれど、実際に面と向かっていろいろ言われることも多々あります。これも何かの試練なんだと思っていますが、皆さんにも何かを考えて欲しいのと、私自身も吐き出すことで、ちょっと楽になれることもあるので書いて見たいと思います。私は婦人科の疾患があるため、定期的に産婦人科で診察します。そこで見聞きする妊婦さんの様子に時々、頭を殴られたような感覚に陥ることがあります。以下の記事は不快な表現も含まれています。内容も読む方によってはかなりショッキングですので、ご自分の精神状態と相談して無理して読まないでくださいね。若い妊婦さん、二人の会話・・・「さっきさ~売店でスゴイ叫び声してさ~ 見たら、幼稚園くらいの男の子でさ~ 狂ったみたいに叫んでたよ~びっくりした~」「あ~精神病院に来た子じゃないの?」「じゃあ、チショーか~」「そうなんじゃない?たぶん」この病院は数年前、県立の総合病院と同じ市内にあった県立の精神科病院(のび太が通院していた)が同じ敷地に建ったもの。ホールをはさんで、総合病院と精神病院と分かれているのですが売店やレストランなど共通の施設もあるのです。ところで「チショー」ってなんだろう?「・・・ったく、精神病院とホールで繋がってるなんて怖くね?」「怖いよ~何かあったらどうするんだろ?」「さっきみたいなチショーの子とか、会いたくねーよ」「もしさ、自分の子がチショーとかだったらどうする?」「今わかったら産まないよーサイアクじゃん!」「だよね~」このとき「チショー」という言葉の意味がわからなかったのですがあとで 「チショー」=「知的障害」 の略と知って、愕然としました。私の後ろに座っていた人たちだったので会話全て聞こえてしまったのですが、産婦人科の待合室でする会話とは思えない・・・不妊治療の人たちもいるかもしれない、本当に出産前に障害があるとわかりながら大切に産んで育てようとしている人もいるかもしれない、実際に知的障害のお子さんを持っている方もそこにいるかも知れない・・・その想像力の欠如、発言の恥ずかしさ、人間としての愚かさを自分であらわにしてそこに存在できる図々しさ。どうやら無知な彼女達にとっては精神科に通う人は全て「チショー」と捕らえているような感じ?「チショー」=「知的障害」ということもわかって話しているのか・・・?もし、産まれて来た赤ちゃんが、あなたの言う「チショー」だったら・・・あなたはどうするのでしょうか?「チショー」はいらない、と棄てるのでしょうか?私は心の中で叫んだ。この二人の心に突き刺さるようにと、念をこめて。「私の子供には障害があります。 でもあなた達よりよっぽど相手の気持ちを考えて生きている。 もし、もうひとり私に子供が授かるのなら、 障害を持って生まれようとする勇気のある魂を  私に授けてください。」