7月9日(水) 天気~晴れたり曇ったり朝6時に起床。睡眠時間は4時間弱。。。空を見上げると……やっぱり曇り。。。でも、だんだん明るくなってきて、撮影開始に合わせるかのように、太陽が顔を出し始めました。(^o^)v7時30分出発で、撮影開始は9時30分。久里浜港近くで牽引の準備。明日美・淳一・慎之助・ハル子を乗せてステップワゴンはスタート。本当は私も牽引側の車に乗せて貰いたいところだけど……監督仕事は任せることにしちゃってるし、撮影班でもないし。残念。。。
狭い車内にメインの4人がはじめて集うこのシーン、重要です。この映画の色をポイントのシーンです。このシーンでの淳一君の芝居が、全編を通じての自閉症の演技の基準ラインとなります。私は淳一君=伊藤君に常々、自閉の演技を引き算で、と言ってきました。今日は今日で、“静”の自閉の演技を要求してます。
自閉の演技の足し算は、実は意外と難しくありません。見たもの学んだもの経験したものを、どんどん加えていけばいい。それも、“動”の演技として。。。これまでの自閉を題材にテレビドラマ等がそれなりに成立したのは、そんな理由からです。
でも。。。私の要求は、足すだけ足させて、引かせることにあります。いかにもの自閉っぽさではなく、ごくふつうの自閉っぽさ要求してるからです。自閉症児者の特徴的な動きを過剰演技として断片的に見せるのではなく、実は自閉は自閉らしくない瞬間の方が圧倒的に多いわけで、その静の瞬間と唐突にビックリさせられる動の瞬間のバランスを描かないことには、何も知らない観客はともかくとしても、自閉症の知識豊富な人たちを納得させることなど到底出来ません。だからね、自閉症演技指導が必要なんです。(^o^)vワンカットごとに照明とカメラアングルを手を入れ……ほんと時間がかかります。作業をしている道路のすぐ横の階段をのぼると、神社があって、秋野サンが参拝などして時間待ち。。。(^o^)
撮影スタッフの作業風景を一緒に並んで高みの見物しながら、自閉症の話や福祉の話をさせて頂きました。「ウチの息子も伊藤君に似ているんだよなあ……」なんて言って笑ってました。テレビの仕事が多かった秋野さんにとって、ぼくうみは主要キャストとしてのはじめての映画仕事とのことで、とっても喜んでくれてます。そう言われると、私も嬉しい。。。(^^;
その後、三浦近くの駐車場に場所を移して牽引の続きにトライするも、日没。。。夕食後は、宿から出発して行くステップワゴンのシーンをこなして。。。明日は、晴れます。。。
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