生きるための権利・2

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Nice!

さて、私は特にいわゆる昔で言う養護学校(今で言う特別支援学校)に偏見があるわけでも何でもありません。なぜ支援学校に行かせるかどうか悩んでるのかというと、今の小学校の支援学級のお友達は99%近くの普通校に進学し遠くの特別支援学校にはほとんど誰も行かないからです。つまり、遠くの支援学校には、下手したら誰も行かないということです。ちびを行かせる事はすなわち、お友達が誰もいないということです。今の小学校の特別支援学級は6年前にスタートしたばかりです。今年3月、初めての卒業生を近くの中学に送り出したばかり。しかも、たった2名です。いわゆる、実績というものは皆無に等しいです。小学校は卒業後のことまでは、当たり前ですが把握しません。(必要時は小学校から中学に情報を渡すことはありますが)その2名が、今どういう中学校生活を送ってるかなんてことはよくわかりませんし、知る由もありません。ですが、ただでさえ、中学校というのは小学校とはわけが違う。先生も教科別だし、遊びから勉強に重点が変わる。そこへ、思春期の到来。体の発達に心が追いつかずギクシャクしてしまう年頃です。はからずもうちのちびは知的障害を抱えています。心の吹き溜まりをうまく言えないことでしょう。本人、いやもしかしたら家族のサポートが必要となってくるときにプロフェッショナルがいないと困るのです。ところが、特別支援教育がスタートしたといってもこんな片田舎の近くの中学には残念ながらそれは望めません。それは中学でのおにいのいじめ問題のときに痛切に感じた現実です。また、今の小学校の支援学級も情報が行き届いてないのでしょう、今度数年後に新設される支援学校の場所を誰も知りませんでした。親の私たちは知っているのに???しかも養護学校ってどうやって決まるのですかときかれました。それは、小学校の就学時と一緒で市教委と学校側、保護者・本人からの希望・情報を経て市教委で会議をし○○さま、あなたはどこそこへ行くのが望ましいです、と通知が行くらしいとそう伝えました。(実際に今の支援学級はそうして決まりました。それと同じプロセスらしいです。)話がずいぶんとそれてしまいました。そこで、私たちは、その遠くの特別支援学校へ見学に行きたいがために連絡をしてみました。電話をしてみてよかったです。週二回しか受け付けてないことがわかりました、しかも午前中のみ。夏休みはご想像のとおり休みに入るので見学できませんと。じゃあ、学校を休んでいかないといけない、その時もトラブルになってはいけませんので必ず小学校に見学に行く旨伝えて休んできてくださいと言われました。いろいろあるのですね・・・。6年生から編入ということですか?と聞かれいえ、そうではなくて中学からになると思うんですが・・・と話をしていたときに、出てきたんです。『療育手帳はお持ちですか?』いえ、実は・・・・正直に言いました。とらせてもらえなかったんですよ、と。すると、こう言われました。『お子さんの生きるための権利としてとっといたほうがいいですよ』