「鬼ごっこしてたらさ〜 ○君が『ボク鬼じゃないよ』って言ったくせに、 ボクにタッチして、『ホントは鬼だったんだよ〜』って! ひどいよ!そんなのズルだよ!!」1ヶ月前、怒り爆発で涙目で、帰ってきたのび太。う〜ん・・・そういう、「駆け引き」もある意味鬼ごっこのオモシロさだったりするのだが、やはりのび太には難しいのだ。「鬼なのに、鬼じゃないふりをしてタッチなんて 詐欺と一緒だよ! ひどいよ!」「・・・確かに、のび太が怒る気持ちもわかるよ。 だったら、『鬼じゃないふりをしてタッチはやめよう』って ルールを作ったら?」「そんなルール、言えないよ〜(泣)」こんな会話を交わして、あとはすっかり忘れていたワタシ。先日・・・「今さ〜休み時間の鬼ごっこは 『鬼じゃないふりしてタッチする』のが流行ってるんだ〜 ボクもそのやり方、覚えたんだよ! こんな風になんでもない顔して、タッチして逃げるの〜」ンプププ・・・なんでもない顔をして・・・といって、見せてくれた顔は、明らかに「アヤシイ」「鬼かもしれない」雰囲気だったけど・・・でも、のび太はこうやって、自分の力で人との遊び方も相手の裏を読む方法も、学習していく。他の子みたいに、はじめから裏の裏を読むことにオモシロさを感じることは出来ない。だけど、「みんなと同じ」であることのこだわりで、のび太は懸命に、自分が理不尽だと思うことも、頑張って受け入れようと真剣なのだ。こういうときにこだわりは生きてくるのだ。先日・・・再び、怒り爆発で涙目で、帰ってきたのび太。・・・今度はどーした?!「鬼ごっこで最初に鬼を決めるじゃんけんのとき、 はっきりわかるように後出しして 『勝った〜!』って言うんだよ! ボクがホントは勝ってたのに!! ひどいよ!詐欺だよ!!!」今度は後出しじゃんけんか・・・本当に自閉ののび太には理不尽なことが世の中にはいっぱいある。でも、その話を聞いて、「え?ひどくない?それって!!!」って思うワタシも世の中の理不尽さに腹が立つ。しかし・・・今の子供達って、賢い・・・というか、ずるがしこい・・・?