ゲームのために必死で

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Nice!

自閉症児の様子でよく見聞きするのが「絵を書くのが上手で、ずっと絵を描いてる」「ずっとピアノを弾いてる」「好きなアニメをずっと見てる」でしょうか。テレビの特集とかでも時折見ることがあります。見るたび「うらやましいなあ~」と正直思います。そんなお利巧さんでない我が家の王様は、特に趣味もないし運動も嫌いで、何をやってもすぐに飽きてしまい・・。そこで、1年位前にnintendoのDSというゲーム機を与えてみました。するとすっかり気に入って、スーパーマリオシリーズのゲームで遊んでいましたが、そのうち新しく3DSなるものが発売され、現在はそれにハマッています。ところが、最近になってSONYのPLAY STATION-3が欲しいと言い出した。じつは3DSを買う前に、なぜかソニーのPSPを欲しがり誕生日のプレゼントに買ってやったところ、すぐに飽きて3DSを買わされるハメになったのです。(もちろんPSPは中古で売りました)その苦い経験があったので、「もうゲーム機は買ってやらない、1台だけの約束だっただろ!」「どうしても欲しいのなら、自分で働いて買え!」ということで、YOOが自分で働いてゲーム機を買えるように「家のお手伝いをしたらポイントをやる」「1ポイント1円でお小遣いをやるから、ポイントをためてゲーム機を買え!」ということにしました。seiseki.jpgポイント表というのをつくり、何をやったら何ポイントかを明示し本人に記入させることでモチベーションの継続を図る作戦。一週間に600ポイントくらい溜まる計算です。学校の先生にも協力してもらい、学校の生活の様子もポイントに反映するようにしました。半信半疑ではじめてみましたが、これがハマッた。やる気マンマンです。(ホントはあきらめてくれると思っていた)今すぐ欲しい彼は、すぐ手に入らない苛立ちから、騒いだり暴れたり弟や母にあたったり・・・それでも頑として譲らない親の態度に観念したのか、毎日ポイント表をチェックしながらお手伝いに励んでくれるようになりました。母曰く「すぐポイント、ポイントと言い、お金に汚い成金みたいだ」そうな。「それを利用して家事を手伝わせてラクをしてるのも事実だろ」と父。とにかく本人は、がんばってやっています。恐ろしいほどの態度の変化でした。父としては、飽きっぽいYOOにコツコツ努力することの大事さ、大変さ。そして、それを超えて目的を得られたときの達成感を味わって欲しいのです。この経験が彼を成長させることを信じて。太りすぎのYOOは、ついに体重が80キロを超えてしまったので、昨日からウォーキングもポイントに加算するようにしました。目標の誕生日まであと5ヶ月、いくら溜まってることやら・・・。