数ヵ月前のことですが、私の親戚の男子学生が、硫化水素で命を落としました。あまり詳しく書くと個人が特定されてしまうので控えますが・・これはニュース等では報じられなかった話ですが、彼は障害を持っていました。生きづらさに苦しんでいたようです。だからと言って死んではいけない! という意見も聞こえてきそうですが、自殺の是非については難しい問題なので私は何とも言えません。自殺しないで解決できるのならばそれがいちばん良いと思いますが、彼には自殺以外の解決方法が見つからなかったのかもしれません。それほどに生きづらさを感じていたということです。日本は他の先進国に比べると、驚くほど障害者に冷たい国だ、という話を聞いたことがあります。障害者ということだけで差別の対象になります。障害者は恥ずかしい存在だとされ、外に出さずに隠しながら育てている家庭もあるそうです。いつの時代の話だよっ・・って思われるかもしれませんが、偏見や差別は今でも根強く残っているんです。(地域にもよると思いますが)前回の記事で、我が子の障害を認めない親の話を書きましたが、これも珍しい話ではないそうです。この前、保健師さんに聞いた話ですが、検診の時に自閉の特徴がある子の親に病院での受診を勧めたところ、「恥をかかせないで下さい!」とキレられたそうです。私も思い当たる出来事が一つあります。以前、発達障害児の親の会へ参加したとき、1人ずつ自己紹介したのですが、頑なに自分の名前を言わない親がいました。「私は障害児の親ですから。恥ずかしくて名前なんて言えません」とその人は言ってました。障害者ってそんなに恥ずかしい存在なのかななんて生きにくい社会なんだろう・・