「1年生ののび太」シリーズ、長くなっています。?〜?までを読んでからこちらを読んでくださいね。S先生の秘策・・・それは、放課後の個人指導。情緒の通級もなく、かといってそれに替わるフォローシステムも何もない。「だったら、私がやります!」と、S先生は週1回、放課後、のび太にソーシャルスキルトレーニング(のようなこと)を、してくださると言って下さったのだ。これは後から知ったのだが、S先生は、小学校教員課程を取得後、再び大学に編入し、養護学校教諭の資格も取得していた先生だったのだ!・・・・・う〜ん・・・・・さすが・・・・・!というか、のび太にとって「あたり」の先生だったのだ。で、「お母さんの方からのび太さんに、放課後指導のことを伝えていただいて、その後、私の方で改めてのび太さんにお話します」・・・とのことで、のび太に伝えてみました。すると、のび太・・・「え?居残りってこと?」と、ちょっと拒否反応・・・ヤバイ!やっちゃった?!私!「いや、違うんだよ〜S先生がのび太といろんなお話をしたいんだって」あ・・・後はS先生にフォローをお願いして・・・汗汗汗・・・で、S先生のフォローで、「のび太くんの好きなことをして放課後、先生とお話しをしよう」ということで、のび太はOK出しました。・・・というか、S先生としては、絵本などを読んだりしながら、そこから人とのやり取りなど、コミュニケーションの仕方や関わり方など、ソーシャルスキルトレーニングっぽい方向へ行きたかったらしいのですが、のび太は、「じゃあ、ボク、世界地図と6年生の算数を先生とやる!」と、張り切っちゃって・・・。ま、そんな中でもS先生は、「のび太くんは知識欲が旺盛ですから、のび太くんの好きな勉強をしながら、STっぽいことも何気なく取り入れたり、お友達とのやり取りのこととかも話しながらやっています。とにかく、学校では先生にもっと甘えてもいいし、勉強のことだけじゃなく、何でもお話していいということや、もっと学校を楽しんでいいんだよ、ということを、実際に体験して理解して欲しいと思っています。」と、おっしゃってくださいました。実際に先生と「ドラえ○ん」の話や、当時聞いていたFMの番組を先生も聞いていた話など、軽い話でも盛り上がったらしい。また、その日に書いたノートをほかの先生に見せて、「よく出来ましたシール」やハンコをいただいて、職員室中の先生方に誉めていただいたりしていたのだ。これは、本当に自己評価を下げまくっていたのび太にとって自信を取り戻していく何よりの時間でもあったのだ。それでも、まだまだパニくることも職員室に駆け込むことも何度もあったけど、「学校は楽しいところ」「リラックスするときがあってもいいんだ」ということを、少しずつ体感していったのび太でした。しかし・・・しかしだ!世の中は甘くない!再びのび太に(ワタシに?)試練は訪れるのだ・・・!