自己評価を下げていった頃(1年生ののび太?)

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Nice!

「1年生ののび太」、シリーズ化してしまっています。ブログを始めたのが2年の秋だったので、それ以前の出来事も連絡帳をたどりつつ、残しておきたいと思っていますので、お暇な方はお付き合いくださいね。さてさて、のび太・・・。小さいトラブルが相次ぎ、それでもS先生の素早い対処で、なんとか乗り越えてきたのび太。しかし、学校と言うものはハッキリと成果を示される場所。例えば給食。「好き嫌いなく、感謝して残さず食べよう」というスローガンの下、全部食べた子には「ぺろりんグラフ」にシールを貼っていった。仕方がないのだ。いいのだ。これが学校教育なのだ。少しでも偏食をなくそう、と先生方だって、あれこれと子供心をくすぐる方法を考えて指導しているのだ。偏食大王だった当時ののび太。いくら大好きなカレーライスでも、家庭での手作りカレーと、給食のカレーは微妙に味が違うと、絶対に今後、給食のカレーには手をつけない、かたくななのび太。そんなこんなで、給食で食べるのは牛乳とパンかご飯のみ。おかずやデザートはほとんど食べていなかった。親としては「のび太!給食費、返せ〜」って感じですが・・・汗帰ると腹ペコののび太におやつ・・・というか昼食代わりに、おにぎりやサンドイッチを作って待っていました。そんなわけで、「ぺろりんグラフ」ののび太のところは、1個もシールが貼られないまま・・・。視覚優位ののび太にとって、100点、1番にこだわりのあるのび太にとって、これほど屈辱的なことはなかったと思う。そして、運動会で何故かリレーの選手に選ばれたのび太。(チーム分けの仕組みのせいで 同じチームの男子たった3人の中でたまたま速かったらしい・・・)もちろん、たまたま3人の中では速かっただけで、リレーに出るような器じゃないのび太。練習のたびにビリ、ビリ、ビリ・・・「ボク、リレーの選手に選ばれたから、速いと思ったのにぜんぜんダメなんだ。いつもビリなんだ。」と、自己評価がダウンダウンダウン・・・。そして、夏はプール。幼稚園のときはプールといっても「水遊び」だ。だから大好きだったはずのプール。しかし小学校では、水に顔をつける、だるま浮き、ふし浮き、バタ足etcと、課題があって、それをクリアしなければいけないのだ。それにスイミングスクールに通っている子もたくさんいて、小1ながら、ガンガン泳ぐ子がたくさんいるのだ。のび太は・・・といえば、水に顔をつける、という、思いっきりスタートの段階からつまづいている。家でもお風呂で毎日、練習していた。でも、「お風呂とプールではぜんぜん違うんだもん!!!」というわけで、全くできない自分に自己評価はどんどん下がっていく。そして、次から次へと初体験の行事が押し寄せ、それに伴う普段の時間割や授業の変更なども、自閉症ののび太にとってはかなりのストレスだったらしく、次第に、ほんの些細な友達とのやり取りでのいざこざでも、かなり大きなパニックを学校でも頻繁に起こすようになるのだ。S先生にも相談しました。S先生いわく、「のび太さんは学校でとても緊張している。 いつもしっかりきちんとまじめに完璧にやりたいと 本当に頑張っている。 それはとてもいいことなんですが、頑張りすぎて、 思うように出来ないととても自信をなくしてしまう。 学校ってもっと楽しくて素敵なところなんだ、 失敗しても間違ってもぜんぜん平気なところなんだ、 いっぱい失敗して間違って、 そして大きくなっていくところなんだ ということを知ってほしいんです。」・・・と言って下さったS先生の秘策・・・それは・・・!まだまだ続くのだ・・・