アルバイトの話(ファーストフード編)

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Nice!

アルバイトの話の続き・・・・と言っても、前回書いたのは半年前ですけど(^^;)突然思い出したかのように続きを書いてみます。学生の時にアルバイトをたくさんしていました。私の仕事っぷりは今にして思えば、本当にもう、アスペ丸出しとでも言いましょうか。。もちろん当時は「障害ゆえ・・」なんて認識はなく、周りからは「なんで出来ないの?」と言われ、自分でも「何で出来ないんだろう」と悩んで落ち込む日々でした。初めてのバイトは、ファーストフードの店員でした。人と話すのは苦手なのに、何を思ったか、そんなバイトを選んでしまいました。私は自分が客としてファーストフード店で注文する際、店員さんに「ポテトもご一緒にいかがですか?」「こちらの新商品はいかがですか?」などと言われるのが凄く嫌いです。自分で食べたい物を決めているのに、余計なものを勧めないでくれ、と思う。だけど私は何にしても「断る」ということが苦手です。「けっこうです」の一言が言えない私。「ポテトも一緒にいかがですか」「あ・・じゃあポテトも・・」「新商品はいかがですか?」「じゃあ、、それにします・・」・・というように、毎回予定外のものを食べるはめに。後になってから「本当は他のものを食べる予定だったのに!」と苛立って泣きそうになってしまいます。そんな私が、ファーストフードの店員になり、お勧めする側になったわけです。「○○もいかがですか?」という言葉は、自分がそれを言われて嫌な思いをしているだけに、言うのも凄く嫌でした。私が余計なものを勧めたばかりに仕方なく注文して、その人は後から凄く嫌な気持ちになるんじゃなかろうか。泣いてしまうのではないだろうか。そういうことを色々と想像してしまうのです。自閉症者は「想像力に欠陥がある」と言われていますが、それは「想像することが出来ない」という意味ではないです。想像はします。し過ぎるぐらいです。ただ、他人目線で考えることが苦手でそれは自分でも分かっているので、せめて自分目線で必死に想像力を働かせようとするのです。すると結果的に、適切ではない方向に想像し過ぎてしまうのです。(私の場合)そんなわけで、「○○もいかがですか」が私にはどうしても言うことができませんでした。だけど接客マニュアルに載っているので言わなくてはならない・・ということで散々悩み、けっきょくレジ係から外してもらって、掃除係に専念しました。これなら1人で黙々と出来るから私に向いている、と初めは思ったのですが、お客はレジで忙しい店員よりも、掃除をしている私に話しかけるのです。「灰皿ください」とか「トイレどこ?」とか。だけど私の頭の中は、「布巾を洗って、机拭いて、ホウキを持ってきて、床を掃いて・・・・」というように、掃除の手順のことしか考えていません。掃除や整頓は完璧に・・というのは私のこだわりです。そんな時に突然話しかけられると、私はパニックになるのです。それが毎日続いて疲れてしまい、2ヵ月ほどで辞めました。次のバイトは喫茶店でした。懲りずにまた接客業を選んでしまいました。「喫茶店編」はまたそのうち書きます。