R太に絵本を読んでやっていると、残りの二人の子供たちも、自然に集まってくる。 読み聞かせに一番興味のないのは、R太である。言葉をききながら、絵を見るということが、あまり得意でないからで、気に入った本があると、あとで一人でこっそり再読している。 読み聞かせが一番好きなのは、K坊である。きょうだいを押しのけて、身を乗り出して本に入り込もうとする。 B子はというと、幼少時には、読み聞かされるのがまどろっこしいらしくて、さっさと黙読を覚えて一人で読むようになってしまった。なので、ほとんど本を読んでや ...